ビットコインは季節的に弱気な9月を5万7500ドルに下落してスタート、週の下落率は10%に
ビットコインは1日、5万7500ドル近くまで下落してスタート、1週間の下落幅は10%を超えた。暗号資産市場全体も連動して下落した(日本時間2日18時ごろには、5万8000ドルを回復している)。 当記事執筆時点、ビットコインは24時間で1.2%下落、ソラナ、ビルドアンドビルド(BNB)、エックス・アール・ピー(XRP)、カルダノ(ADA)は3%下落。ドージコインは5%下落して主要暗号資産の中で最大の下落となった。CoinDesk 20 Index(CD20)は1.88%下落。 前週8月30日には、ビットコインETF(上場投資信託)から1億7500万ドルが流出し、4日連続の流出となった。イーサリアム(ETH)ETFは同日、SoSoValueのデータによると、取引高が1億7300万ドルだったにもかかわらず、純流入はゼロだった(つまり純流出もゼロ)。米国は2日、レイバー・デーの祝日のため、株式市場など、伝統的な市場は引き続き休場となる。 一部のトレーダーは、ビットコインの下落は9月に見られる弱気な季節性と一致していると指摘したが、FRB(連邦準備制度理事会)による金利引き下げがこのトレンドを打ち破る可能性があるとも述べている。 「9月はビットコインにとって歴史的にネガティブな月であり、データによると平均で6.56%の下落している」と暗号資産取引所Paybisの創業者、イノケンティ・アイザース(Innokenty Isers)氏はメールで述べた。 「仮に9月にFRBが金利を引き下げれば、ビットコインがそのネガティブな歴史を書き換える手助けになるかもしれない。金利引き下げは通常、経済に過剰な米ドルの流入をもたらすため、それがビットコインの価値の保存手段としての見通しをさらに強化することになる」 季節性とは、ある資産が1年の間に定期的、かつ予測可能な変化を示す傾向を言う。一見、ランダムに見えるかもしれないが、例えば、米国の4月と5月の確定申告シーズンの利益確定売りは下落を引き起こし、12月の「サンタクロース・ラリー」と呼ばれる強気相場は需要の増加を示しているなど、さまざまな理由が考えられる。 「全体として、マクロ経済指標、ビットコインETFの普及、好調なハッシュレートを考慮すると、今四半期の9月は、ビットコインにとって比較的良い月になるかもしれない」とアイザック氏は記している。 |翻訳・編集:CoinDesk JAPAN編集部|画像:9月は歴史的にビットコインは弱い月 (National Museum of American History, modified by CoinDesk)|原文:Bitcoin Drops Toward $57.5K, Extends Weekly Loss to 10% at Start of Seasonally Bearish September
CoinDesk Japan 編集部