KGモーターズが原付ミニカーを年10万台生産可能な新工場を開設。mibotを2025年秋に量産開始
本社機能も備えた中核(コア)拠点に
2024年12月6日、KGモーターズはミニカー区分(≒四輪版原付)の「mibot」を年間10万台生産できる新工場「Mibot Core Factory」を東広島市に設立したと発表した。量産開始は2025年秋を予定し、KGモーターズの本社機能も移転して主要拠点として運用されるという。 【写真】前後左右対称デザインのひとり乗りEVミニカー「mibot」 4輪版の原付ともいえるミニカー区分のEV「mibot」は、1980年代のポラロイドカメラをモチーフに、レトロながら近未来も感じさせる前後左右対称のデザインが特長で、車検不要、税金も安いというランニングコストに優れたモデルとして開発が進められている。 その人気ぶりは受注台数にも現れており、量産モデルの発表前にもかかわらず受付開始から1カ月で予約は1000台を突破。法律上1人乗りしかできないミニカーとしては、いまもっとも注目されているモデルといっても過言ではないだろう。 今回完成した工場「Mibot Core Factory」は、高いニーズに応えるため新設したもので、広島県の東広島市にある。年産最大10万台まで対応可能な拡張性を持たせるため、建物面積は3300平方メートル、敷地面積では2万平方メートルというミニカー生産設備としては広大な敷地を有している。 ちなみにボディ製造は、高張力鋼板を採用した自動車車体部品のプレス加工・製造などを行うキーレックス社に委託され、同社は工場敷地内にある専用施設にて「mibot」のホワイトボディ生産を担当。両社の協業は設計段階からはじまり、高い生産効率と高品質な製品供給を実現し、初年度にあたる2025年度に300台、2年目(2026年)には3000台を目標に生産台数を拡大していくという。 また、2025年秋の開業と同時に、KGモーターズの本社機能も移転されるというので、「Mibot Core Factory」という名称にふさわしく、KGモーターズの中核施設として機能していくことになるだろう。 将来的に新工場の生産キャパシティ上限の年間10万台までニーズが高まる日が来るのか、今後の動向に要注目である。 【主要諸元 KGモーターズ mibot】 全長×全幅×全高:2490×1130×1465mm 車両重量:430kg 最大積載量:45kg 航続距離:100km(30km/h定速走行テスト値) 登坂性能:23%勾配 最高速度:60km/h 充電時間:5時間(AC100V) 乗車定員:1名 車両価格:100万円(2024年12月までの先行予約価格)