職場にいる「圧倒的に好かれる人」がやっていること
● 自己開示は「まわりの人」のためにもなる 加えて、誰からも愛される人は自己開示を積極的にすることによって、まわりの人も自己開示をしやすい環境をつくっているのです。 「仕事で困ったことがあって、話聞いてもらっていい?」と相談してくる相手には、皆さんも同じように相談しやすいと思います。それは、この人は自分に弱いところを見せてくれている信頼感があるからでしょうし、ときには同じ悩みを持った仲間であると思えるからでしょう。 逆に、自分からはあまり相談ごとをしてこない相手に「なんでも相談してね」と言われても、その好意には感謝しつつも、なかなか相談しづらいのではないでしょうか。 つまり、誰からも愛される人は自分のことを素直にまわりの人に知ってもらうことで、まわりのストレスを軽減する機会もつくれているのです。一緒にいて楽しく、相談もしやすいとなれば人は自然と集まってくるでしょう。 かく言う私も、かつてはあまり自分のことを見せるタイプではありませんでした。ストイックに仕事をするほうがいいと思っていましたし、そうしたほうが仕事に集中できると考えていました。 とはいえ、それはまわりと距離を置きたいというわけではありませんでした。ですが、あるときいつも一緒に働いているスタッフたちと何気なく話しているときに、「こんなにお話ししやすいと思いませんでした」と言われてハッとしました。 自分ではそんなつもりはなかったものの、気がつけば自分はまわりに気を遣わせてしまっていたのです。誰か1人気を遣わなければいけない人がいると、職場全体の負荷は大きくなります。パッと相談したいことでも「言葉を選ばなければいけない」と必要以上に慎重になってしまうからです。 自分がまさかその存在になっているとは知らず、そのときに猛省しました。以降は自分から積極的に話すようになりましたし、仕事からプライベートのことまでたくさん喋るように意識しました。するとそれまでよりも現場の空気がよくなったように感じましたし、私自身も働きやすくなりました。 ちょっとした意識があれば、職場の空気はよくなります。ぜひ頭の片隅に入れておいていただけますと幸いです。
本多正識