渋野日向子が全米女子プロ初日に4オーバー93位タイと出遅れて逆転五輪切符どころか予選落ち危機…「すべてにおいて残念」
米女子ゴルフツアーの今季メジャー第3戦、KPMG全米女子プロ選手権が日本時間25日未明に米ジョージア州のアトランタ・アスレチック・クラブ(6740ヤード、パー72)で開幕。渋野日向子(22・サントリー)は1バーディー、5ボギーの4オーバー93位タイと大きく出遅れ、逆転での東京五輪代表入りどころか予選落ちの危機に直面した。 5バーディー、ノーボギーの「67」で回ったリゼット・サラス(31・アメリカ)が単独首位で発進。メジャー第2戦の全米女子オープンを制した笹生優花(20・ICTSI)は1オーバーの39位タイ、プレーオフの末に笹生に敗れた畑岡奈紗(22・アビームコンサルティング)は3オーバーの75位タイでそれぞれ初日を終えた。
バーディーはひとつだけ
流れを変えるきっかけすらつかめなかった。奪ったバーディーはインスタートだった前半の12番(パー5・482ヤード)のひとつだけに終わり、逆に前半で3つ、アウトの後半にも2つのボギーを叩いた初日を、渋野は自虐的に振り返るしかなかった。 「もうどうにもならなかったというか、本当にショットがすごく曲がって、フェアウェイキープ率もすごく悪かった。すべてにおいて残念だったなという感じです」 ティショット、セカンドショット、アプローチ、そしてパッティングのすべてがなかなか噛み合わない。もがき苦しんだ渋野の初日を象徴していたのが、後半の5番(パー5・502ヤード)と6番(パー4・376ヤード)の2ホールだった。 18ホール中で最も優しい5番では、もちろんバーディーを狙いにいった。ティショットでフェアウェイをしっかりキープし、計算通りのレイアップから放った3打目でオンさせたものの、約5mのバーディーパットはカップのわずか右をかすめてしまった。 最も難易度が高い6番ではティショットを狭いフェアウェイのど真ん中に放つも、セカンドショットはピンの奥約20mにオン。強気で打ってきたはずのバーディートライはショートし、2m以上の距離を残したパーパットも右に外してしまう。 初日で唯一となる3パットを叩いた瞬間に、渋野はパターの先端で左足のつま先を軽く叩いている。気持ちの割り切りを今大会のテーマに掲げてきた渋野も、さすがに「かなり悔しいところではありました」と5つ目のボギーを嘆いている。 「パッティングではスライスラインを右へ外す場面が多かったし、グリーンがよく止まる状態だったとはいえ、それでも縦の距離が合わないショットも多かった。風の影響もそうですけど、それ以前の問題でもあると思うので、明日はしっかりと修正したい」