往路2位の中大・藤原監督「ピクニックにしないようにあらがっていきたい」
箱根駅伝は2日、往路が行われ、前回大会では直前に体調不良が続出して13位に沈んだ中央大が2位に躍進。当日1区に入った吉居駿恭(しゅんすけ)(3年)の独走がチームを活気づけた。 【表】各校の復路のスタート時刻
今季、チームは予選会で6位、全日本大学駅伝も12位と精彩を欠いた。自身も同駅伝7区で区間14位。「全日本の大敗で目が覚め、そこからは区間賞や区間新を目指して熱意を持って取り組んできた。いい練習が積めており、自信もある」と話していたが、序盤から飛び出し、有言実行の走りで前回箱根7区に続く区間賞を獲得、2位に1分32秒差をつけてみせた。
前回1区で19位と出遅れ「リベンジして、チームに貢献できる走りがしたい」と思っていた2区溜池一太(3年)が区間9位でまとめると、吉居、溜池とともに1万メートル27分台の記録を持つ2年生、本間颯が伸び伸びと走り区間賞を獲得。3区終了時点で、3位だった青山学院大に2分24秒の貯金を作った。
4区白川陽大(3年)が区間9位、5区園木大斗(4年)が区間6位で堅実につないだが、4区区間賞、区間新記録での5区区間賞という相手の爆発力の前に逆転を許す形に。
それでも反転攻勢の2位に藤原正和監督は「学生たちが本当によくやってくれた。去年の悔しさをぶつけるような走りをしてくれた。園木も順位は一つ落ちたが、(青山学院大・若林、早稲田大・工藤といった)区間賞、区間2位の選手に挟まれながら粘りの走りを見せてくれたので、今日はもう100点満点です」と振り返った。
3日は復路に挑む。青山学院大とのタイム差は1分47秒。目標は総合7位と控えめだった藤原監督だが、簡単に逃げ切らせるつもりは毛頭ない。2連覇を目指す青山学院大の原晋監督が展望する「復路はピクニックラン」を引き合いに「ピクニックにしないようにあらがっていきたいと思う。がんばります」と力を込めた。(デジタル編集部)