つなぎ美術館『ユージン・スミスとアイリーン・スミスが見たMINAMATA(ミナマタ)』開催中【熊本】
テレビ熊本
水俣病の患者たちや地域の日常などをとらえています。 水俣病の被害を世界に伝えた写真家、ユージン・スミスさんと元妻のアイリーン・美緒子・スミスさんの写真展が葦北郡津奈木町のつなぎ美術館で開かれています。 つなぎ美術館は2021年に開館20周年記念事業として、水俣病の惨劇を世界に発信した世界的な写真家 ユージン・スミスさんなどの写真展を開催しました。 今回の写真展は、その際、美術館が収蔵した作品や資料など46点を紹介するものです。 ユージン・スミスさんと元妻のアイリーン・美緒子・スミスさんは1971年から水俣市に移り住み、3年間にわたって水俣病の患者たちや地域の日常などを撮り続けました。 会場には、水俣病が世界で知られるきっかけとなった1975年刊行の写真集『MINAMATA(ミナマタ)』に掲載された作品のほか、水俣や津奈木町ののどかな漁村の風景や子どもたちの笑顔の写真などもあり、ユージン・スミスさんの写真家としての内面に迫る内容になっています。 【つなぎ美術館 楠本 智郎 学芸員】 「国策による公害は世界中で起きているので、二度と起きないように水俣病の悲劇を思い起こしてもらいたいということと、ユージン・スミスの芸術家としての奥深さを地域の日常の写真を見ることで知ってもらいたい」 つなぎ美術館コレクション展『ユージン・スミスとアイリーン・スミスが見たMINAMATA(ミナマタ)』は11月24日(日)までです。(観覧無料)
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