女子日本代表3連敗、ベルギーのオフェンスを止めることができず【パリ五輪/バスケ】
悔しい3連敗で大会終了
8月4日、第33回オリンピック競技大会(2024/パリ)女子バスケットボール競技、女子日本代表(FIBAランク9位)は、同じく連敗のベルギー(同6位)とグループ3位をかけて対戦。勝利をあげて3位での決勝トーナメント進出に望みをつなぎたい日本だったが、ベルギーのオフェンスを止めることができず。58-85で敗戦。金メダル奪取を目指して臨んだオリンピックだったが、悔しい3連敗で大会を終えた。 【写真】日本×ベルギーフォトギャラリーをチェック 初戦では東京2020大会では決勝で対戦したオリンピック7連覇中のアメリカ(同1位)に76-102、2戦目はドイツ(同19位)に64-75で連敗。決勝トーナメント進出に向けて勝利が絶対条件になる日本はアメリカ戦で脳震盪を負った山本麻衣は本日も欠場となり、2戦目と同じ町田瑠唯、宮崎早織、林咲希、赤穂ひまわり、髙田真希という5人でスタートした。 ベルギーとは東京2020大会では準々決勝で対戦。その際は残り16 秒、林の3Pシュートで1点リードし86-85で勝利。一方、直前の練習試合では65-75で敗れている。日本は出だしから、これまで以上のスピードを発揮。宮崎のアシストで髙田が決めて先制。さらに林がレイアップを決めたが、アントニア・デラーレ、イリーザ・ラメットに3Pシュートを許して追う展開に。パスを回してシュートチャンスを伺うが、なかなか崩せず。それでもファウルをもらって宮崎、馬瓜エブリンがフリースローを決めるが、10点差まで広げられてしまう。積極的にシュートを放つ日本だったが、7-19というスタートになった。1Q日本は2Pシュート2/7、3Pシュート0/7というスタッツになった。 2Q残り8分、町田のスティールからの攻撃で赤穂がトップから3Pシュートを成功。チーム10本目で初の成功となる。しかし、依然として好守にあってシュートチャンスを作れない。15点差まで広げられたところでタイムアウトを取ると好守共に修正。いいディフェンスから馬瓜エ、林の連続3Pにつなぎ、残り5分で18-27とした。しかし、ここから3分強得点できず。エマ・ミースマン、ラメットにスリーを決められて再び15点差にされたが、馬瓜エのレイアップ、林の3Pシュートが飛び出て残り1分で10点差に。しかし、ここからマクスエル・リソワ・ムバガに3Pを、ミースマンに3Pプレーを決められ、23-39でハーフタイムを迎えた。流れを変えたい3Qだったが、シュートが決まらず。開始3分で20点差まで広げられてしまう。この苦しいところで日本は、ベンチプレーヤーが活躍。東藤なな子のアシストで本橋菜子がレイアップを決めると、今度は本橋のアシストで東藤が得点。さらに本橋が3Pシュートを沈める。しかし、ベルギーのオフェンスを止められず。点差を縮められず。3Q終盤、東藤はオフェンス・リバウンドを奪うと自ら3Pシュートを成功。さらに馬瓜エもスリーを沈めたが、39-61で3Qを終えた。 林の3Pシュートで4Q初得点を奪った日本は、ボールマンに対してプレッシャーをかけるが、うまく得点につなげられてしまう。なおもいいプレッシャーをかけていく日本は、形を作ってシュートを放っていくが、ことごとくリングに弾かれてしまう。残り4分、ラメットに3Pシュート位を決められて44-74と30点差に。 敗色濃厚となるが、日本の選手たちは最後まで必死のプレーを見せる。林はドライブからキックアウトして、町田の3Pシュートを演出。さらに早い展開から馬瓜エがドライブから得点し、町田→馬瓜エとつないで本橋のレイアップと見せ場を作ったものの、勢いに乗るベルギーに完敗を喫した。なお勝利したベルギーはこの勝利で決勝トーナメント進出を決めている。 TEAM STATS(日本:ベルギー) FG/31.1%(19/61):49.3%(35/71) 2P/41.7%(10/24):55.3%(26/47) 3P/24.3%(9/37):37.5%(9/24) フリースロー/73.3%(11/15):85.7%(6/7) リバウンド/32:45 オフェンス・リバウンド/10:13 ディフェンス・リバウンド/22:32 アシスト/16:30 スティール/8:8 ブロック/3:5 ターンオーバー/15:13 ターンオーバーからの得点/15:18 速攻での得点/15:8 セカンドチャンスでの得点/10:8 ペイントエリアでの得点/16:48 ベンチメンバーの得点/26:16 -------------------------------------------------------------- ■第33回オリンピック競技大会(2024/パリ) 5人制バスケットボール女子日本代表チーム 【スタッフ】 チームリーダー 小栗 弘 (公益財団法人日本バスケットボール協会) ヘッドコーチ 恩塚 亨(公益財団法人日本バスケットボール協会) アシスタントコーチ 鈴木 良和(株式会社ERUTLUC) アシスタントコーチ 今野 駿(三井住友銀行) スポーツパフォーマンスコーチ 臼井 智洋(公益財団法人日本バスケットボール協会) アスレティックトレーナー 荻野 まゆみ(公益財団法人日本バスケットボール協会) アスレティックトレーナー 宮口 佳子(S-Life はりきゅう院) マネージャー 成田 明香(デンソー アイリス) マネージャー 小松 佳緒里(ENEOSサンフラワーズ) テクニカルスタッフ 梅津 ひなの(公益財団法人日本バスケットボール協会) 【選手】※12名 吉田 亜沙美(PG / 165cm / 公益財団法人日本バスケットボール協会) 髙田 真希(C / 185cm / デンソー アイリス) 町田 瑠唯(PG / 162cm / 富士通レッドウェーブ) 宮澤 夕貴(PF / 183cm / 富士通レッドウェーブ) 本橋 菜子(PG / 164cm / 東京羽田ヴィッキーズ) 林 咲希(SF / 173cm / 富士通レッドウェーブ) 馬瓜 エブリン(PF / 180cm / デンソー アイリス) 宮崎 早織(PG / 167cm / ENEOSサンフラワーズ) 赤穂 ひまわり(PF / 184cm / デンソー アイリス) 馬瓜 ステファニー(PF / 182cm / CASADEMONT ZARAGOZA) 山本 麻衣(PG / 163cm / トヨタ自動車 アンテロープス) 東藤 なな子(SF / 175cm / トヨタ紡織サンシャインラビッツ) ※平均:173.6cm ※ポジション(P)=PG-ポイントガード、SG-シューティングガード、SF-スモールフォワード、PF-パワーフォワード、C-センター ■大会概要 大会名称: 第33回オリンピック競技大会 (2024/パリ) 予選日程・対戦: 2024年7月30日(火) TIPOFF 4:00 日本(9位) 76-102 アメリカ(1位) 2024年8月1日(木) TIPOFF 18:00 日本(9位) 64-75 ドイツ(19位) 2024年8月4日(日) TIPOFF 18:00 日本(9位)vsベルギー(6位) 開催期間:2024年7月26日(金)~8月11日(日)/バスケットボール競技:7月27日(土)~8月11日(日) 会場:ベルシー・アリーナ(パリ)、スタッド・ピエール・モーロワ(リール) 参加国:男女各12か国 ■女子グループフェーズ組み合わせ 【グループA】セルビア(10位)スペイン(4位)中国(2位)プエルトリコ(11位) 【グループB】カナダ(5位)ナイジェリア(12位)オーストラリア(3位)フランス(7位) 【グループC】日本(9位)ドイツ(19位)アメリカ(1位)ベルギー(6位) ※国名の下のカッコ内は2024年2月11日現在のFIBAランキング ※女子予選ラウンドは2024年7月27日~8月5日、準々決勝は8月7日、準決勝は8月9日、3位決定戦と決勝戦は8月11日に開催予定