生まれつき耳が聞こえないインフルエンサー・難聴うさぎさんが共同開発「骨伝導集音器」 補聴器でダメでも…「聞こえる」涙流す人も
共同開発を依頼した ソリッドソニック 久保貴弘 社長 「聞こえに関するサポートデバイスとか、発信力をいかして何か物を売りたいと取材に応じていた記事を見たんです。親和性も高そうですし、お願いしてみようかなと考えたのがそもそものきっかけです」 開発にかかった期間はおよそ2年。 より気軽に手に取ってもらえる聴覚サポートデバイスをと、およそ50回もの試作を重ねました。 共同開発を依頼した ソリッドソニック 久保貴弘 社長 「難聴うさぎさんにも聞いていただいて、色んな意見やアイデアを一緒に出して、開発の現場にフィードバックしていく作業。消費者の視点に立って、使いやすいと思うようなボタンの配置とか、デザインとか、そういったことを考えて作りました」 難聴うさぎさんの「消費者目線」の意見が反映され、マイクの位置を調整したり、周りの雑音を小さくしたりなど、改良に改良を重ねました。 そして、年内の販売開始に向け、全国各地で無料体験試聴会を開催しました。 大切な人の声や音楽を耳にして、喜びをかみしめる人、中には涙を流す人の姿もありました。 難聴うさぎさん 「生まれつき聞こえてたけど人生の途中である日突然難聴になった方、聞こえにくくなった方。30年・40年ぶりに、駄目かもしれないけど聞こえたらいいなと覚悟を持って来てくださって、骨伝導集音器を試して『聞こえた』『懐かしい』って感動して涙流す方もいらっしゃいました」 難聴うさぎさん自身も、この体験が大きな喜びに繋がったといいます。 難聴うさぎさん 「本当に仕事やってよかったなって。耳が聞こえない自分だけど、耳が聞こえない人のためになれてるのがよかったなって思いました」 この骨伝導集音器は、年内の一般販売開始を予定していて、詳しい公式サイトは11月頃に開設される予定だということです。 松江市出身の難聴うさぎさん、今度はどんな挑戦を見せてくれるのでしょうか?
山陰放送