夫を3万円のお小遣い制にしたいです。物価高の今、月3万円では足りない?もうすぐ子どもが生まれる予定で、専業主婦になるため出費を減らしたい。
近年、世界情勢の影響を受け、国内の物価高が続いています。家計への影響もあり、お小遣い制の家庭では月々の金額に悩んでいる方も多いのではないでしょうか。 本記事では、現在の物価高のなかで、月3万円のお小遣いが十分かどうかについて解説します。お小遣いの金額の設定方法についても解説するため、家族で家計について考える際の参考にしてみてください。 ▼定年退職時に、「1000万円」以上の貯蓄がある割合は日本でどれくらい?
お小遣いの平均金額は?
まずは、お小遣いの平均金額についてみていきましょう。 ソニー損害保険株式会社(東京都大田区)による「ボーナス時期お小遣いに関する調査」では、2024年5月に20~50代の有職者の男女約800名を対象にお小遣いの調査が行われています。 男性会社員の平均金額は2万9284円、女性会社員の平均金額は2万6186円となっており、2010年以降多少の増減はあるものの、大きな変動がないのが特徴です。 また、新型コロナウイルスの影響を受けて、残業の減少やテレワークへの移行など男女ともに働き方に変化があったことにより、お小遣いの増額がみられないとされています。 自宅にいる時間が長くなったことによって、水道光熱費の支出が増額しており、テレワークの浸透や外出の自粛などが家計やお小遣いに影響を与えているようです。
お小遣いが増えていない人がほとんど?
ソニー損保の同調査では、物価高となる以前の2020年と比較した場合、86.6%の方のお小遣いが増えてないといった調査結果があります。増えてないと回答した方のなかでも、減額した方が16.6%もいるとのことです。 物価高の影響を受ける一方で、一般財団法人労務行政研究所の「東証プライム上場企業の2024年夏季賞与・一時金(ボーナス)の妥結水準調査」によると、過去最高水準のボーナスとなっています。 しかし、ソニー損保の調査では85%以上の方がお金に対して不安があると回答しており、その理由として、円安や物価高を挙げる人の割合が最も多いとのことです。ボーナスの使い道についても、預金や生活費の補てんがほとんどとなっており、お小遣いの増額が難しい状況が続いています。