ラーメン代が半額に! 覆面調査でポイント獲得を体験してみた エンタメ化する「ポイ活最前線」
専用アプリTEKKONをダウンロード。後はスマホの位置情報を基に、地図に表示される街中のマンホールや電柱を探して撮影。写真を投稿すると、ゲームで使えるポイントがもらえる。イベントの際には、電子マネーや特産品などのプレゼントへの交換も可能だ。収集した写真データは、自治体やインフラ企業が買い取りインフラ管理に活用される。 WEFによれば、人手不足でインフラの維持管理が重荷になっている中、一本一本を点検員が現地に行って確認するのは時間もコストもかかる。写真データで大まかにでもインフラの状態を把握することができれば、点検業務の効率化にもつながるという。 TEKKONは22年10月に一般公開されたが、これまでに約17万人が登録。マンホール画像は約560万件、電柱画像は約190万件、投稿された。この数字は、日本にあるマンホールの37.5%、電柱の5%に当たるという。 WEFの担当者は、ポイ活を通して楽しみながら社会的課題を解決する試みに手応えを感じるという。ゲームを楽しむことが社会貢献に繋がるという「カジュアルさ」と、貢献した分ポイントがもらえる「インセンティブ(動機)」が多くの人の共感を得ているのではないか、と。 「ポイ活をきっかけに、インフラの劣化という社会課題の解決に興味を持っていただければと思います」 (編集部・野村昌二) ※AERA 2024年12月9日号
野村昌二