ラーメン代が半額に! 覆面調査でポイント獲得を体験してみた エンタメ化する「ポイ活最前線」
■店側にもメリット 帰宅すると、登録したサイトから味や接客態度、衛生環境などに関するアンケートに答え、レシートと注文した商品の画像をアップロードして送信。すると早速、翌日に、謝礼として「5750ポイント」が付与された。 ファンくるの還元率は、10ポイント=1円なので5750ポイントは575円分、つまりラーメン代のちょうど半額が戻ってきたことになる。 こうしたサービスが成り立つのは、店側にとってメリットがあるからだ。アンケートで改善点などを指摘することで、店はサービスや新商品の開発に役立てることができる。そのヒントの見返りとして、覆面調査員に謝礼が支払われる。 覆面調査だけではない。今やポイ活は、エンターテインメントになりつつある。 中でも人気なのが、歩くだけでポイントが貯まるポイ活。 例えば、ダウンロード数が2千万を超えるヒットアプリとなった「トリマ」は、歩くだけでなく、電車などでの移動距離にも応じてマイルが貯まる。 「クラシルリワード」は、歩いたりスーパーの電子チラシを見たり、レシートを撮影・送信したりすることでポイントをゲットできるポイ活アプリ。歩数や移動距離に応じてポイントが貯まるアプリを複数ダウンロードすれば、合算され月400円程度のポイントになることも。ポイ活の達人のように「ポイ活長者」にはなれないが、少しの工夫で誰でも楽しく、家計の圧迫要因を少しでも軽減できる。 ■ごみを拾えばポイント そして今、増えているのが楽しみながら社会的課題を解決するポイ活だ。 ごみ拾いポイントアプリ「YUIMAALU(ゆいまーる)」は、きれいな海が好きなママたちが立ち上げたポイ活アプリ。 屋外のごみを拾い、アプリ内のカメラで撮って記録する。1日1回のチャレンジで5ポイント貯まり、継続すると週に1回、ボーナスポイントで100ポイントもらえる。毎日一つでもごみを拾えば、1カ月で500ポイント以上貯まるという。こうして貯まったポイントは、協賛店などが提供するアイテムと交換できる。 「TEKKON(テッコン)」も、ゲームで遊びながらマンホールや電柱のインフラを守る社会貢献型のポイ活だ。公共インフラの管理と改善に取り組むNPO法人「ホール・アース・ファウンデーション(WEF)」が開発した。 遊び方は、一言で言えば、一世を風靡した「ポケモンGO」に近い。