前提満たせば仏像「法要」容認 盗難被害、対馬の観音寺前住職
長崎県対馬市の観音寺から2012年に盗まれ韓国に持ち込まれた仏像を巡って、所有権を訴えた忠清南道瑞山市の浮石寺が像の安寧を願う「法要」を執り行うことを前提に返還を容認する意向を示したことに関し、観音寺の田中節孝前住職(78)は26日、返還までのルールや韓国側の責任者を定めることを条件に法要実施を認める考えを明らかにした。 田中氏は同日、対馬市内で各社の取材に応じ、浮石寺側から法要実施を希望するとの書簡を夏ごろ受け取ったと説明した。 政界関係者を介して韓国側と調整しており、返答していないという。「百歩譲って、貸し出しは不可ではない」などと述べた。