カビ、蚊、コバエ、ダニは6月から増えてくる!? 観葉植物をカビや害虫から守るには?発見したときの対処は?
植物についたカビや虫の対処
もし植物にカビが生えてしまったら、カビが生えた部分を切り取る。応急処置として、アルコールを含んだ布やキッチンペーパーでカビを拭き取る。その後、乾燥させるために風通しの良い場所に移動させ、日差しが差し込む明るい場所に置くようにしよう。カビは太陽光が苦手である。ただ、長い時間、日なたに置くと葉が枯れる心配もあるため、朝か夕方などの比較的短い時間にするのがおすすめだ。 カビだけではなく虫も定期的に確認しよう。葉の裏や茎の付け根など、虫が隠れやすい場所をチェックする。もし虫を見つけたら手やピンセット、割りばしなどで取り除く。霧吹きなどを使い、葉や茎を水で洗い流すことも効果的だ。 防虫剤の使用も良い。天然由来のニームオイルは多くの虫に効果がある。また、市販の観葉植物用防虫スプレーを使用する場合は、使用前に植物に適しているかを確認する。 虫の発生を抑えるためにも植物の周りは清潔にし、枯れた葉や花を取り除くのも大切だ。このような対策をしていくことで、観葉植物を健康に保ち、カビや虫の発生を防ぐことができる。
外からの虫の侵入を防ごう
室内の虫対策に加えて、外からの侵入も防ぎたい。対策としては、窓やドアの隙間を塞いだり、虫除けネットを設置したりする。殺虫剤や虫除けグッズ、お香なども併せて使用すると相乗効果がありそうだ。 また植物や草木などを適切に管理し、家の周囲を清潔に保つことも大切である。蚊やコバエなどの発生や繁殖を抑えるために、使っていない植木鉢の受け皿などは雨水がたまらないように片付けよう。ベランダや側溝もこまめに掃除して、水はけをよくしておくと安心だ。夜間は光に虫が寄ってくるため、虫除けランプを設置するなどの対策もある。 更にエアコンからの侵入を防ぐために、室外機とエアコンを繋ぐホースにネットやストッキングをつけるのもおすすめだ。 カビや虫対策として、部屋の温度は25度前後、湿度は50%前後に保つのが望ましい。見やすい場所に温度計や湿度計を置き、必要に応じてエアコンや扇風機などを利用しよう。また、定期的に掃除や換気を行うことによって人や観葉植物にとって快適で健康的な環境を保つよう心がけたい。 【執筆:日本気象協会】
日本気象協会