田畑裕明議員の不適切な党員登録めぐる問題 法律の専門家は “私文書偽造罪の可能性” を指摘
自民党の田畑裕明衆議院議員の不適切な党員登録問題について、法律の専門家は不適切な党員登録を行った人物が「私文書偽造罪」などに問われる可能性があると指摘しています。 【写真を見る】田畑裕明議員の不適切な党員登録めぐる問題 法律の専門家は “私文書偽造罪の可能性” を指摘 富山中央法律事務所 水谷敏彦弁護士 「文書偽造が成立するでしょうというのは、うちの他の弁護士に聞いても、それは成立するでしょうというのは、おそらく法律家だったら100人いたら100人とも、そういうと思いますけど」 こう話すのは、政治資金パーティーを巡る裏金問題で田畑議員らを政治資金規正法違反の虚偽記載に当たるなどとして刑事告発した水谷敏彦弁護士です。 ■関与していないと理解してもらうためには… 田畑議員を巡っては、支援者と交わした電話の音声データから支援企業の従業員名簿を元に無断で党員登録したほか、架空名義の党員を水増ししその党費の支払いに企業献金を充てた疑いなどが持たれています。 田畑議員は先週金曜日の会見で、262人にのぼった不適切な党員登録と党費の支払いについて田畑議員の親族が行い、親族が亡くなってからは自身の父親が引き継いでいたと説明。客観的な証拠を示さず自身の関与を否定しました。 この会見を見た水谷弁護士は…。 富山中央法律事務所 水谷敏彦弁護士 「自分が関与していないことを理解してもらいたいと思うのであれば、当然、お父さんが出てきて、息子は何も知りませんと、私がやりましたと言うか、そういうことをひっくるめて、彼が自分の口で私は関与していません。それだけはわかってくださいと言われたって、それは無理でしょう…。どう考えても…」 ■「私文書偽造罪」に問われる可能性… 田畑議員は調査について『外部の専門家・弁護士』を交えて行ったとしましたが、具体的に誰が調査したかについては明らかにしませんでした。 富山中央法律事務所 水谷敏彦弁護士 「その先生が作成した領収書を少なくても名前は、固有名詞を隠してもいいから見せると、どれだけでも客観的な調査を受けたことを、それこそカメラで撮っておくとか、顔は隠してもとか、どんなことでもできるので全くナンセンス。その弁護士さん私いないと思いますけど、実在しないと思います」
【関連記事】
- 「1歳の息子が車に閉じ込められた」炎天下の駐車場でとっさの判断 救助の男性が迷わずとった行動とは 富山・南砺市
- 「やりたいことを堂々と」顔面動静脈奇形・河除さん 劇団員としてマスクなしで初舞台「ハイスペックイケメンにしか見えなかった…」富山
- なぜ母親は13歳の娘に不倫相手との性行為を見せたのか「変な親心で…」児童福祉法違反などの罪に問われた母親が裁判で語ったこと 子供の性被害がなくならない
- 「いい加減止めないと大変なことになる」梅毒が10年で女性は23倍に…骨や臓器に“ゴムのような腫瘍”放置すれば死に至る場合も 富山県でも急増“偽装の達人”体内でゆっくりと進行
- 「生まれてきてよかった」難病・顔面動静脈奇形の河除静香さん 見た目の悩みを乗り越え“この顔だからこそできること”