センバツ2023 チーム紹介 守備編 英明(香川) 投手総力、接戦勝ち抜く /愛媛
秋の大会で英明(香川)は投手陣の総力戦で、何度も接戦を勝ち上がった。四国地区大会で飛躍したのが、けがから復調した右横手の下村健太郎(2年)だ。最速120キロ台ながら、打者の手元で動く球で相手打線を幻惑。準々決勝で完封するなど、3試合計17回で被安打3、1失点と好投。優勝の原動力となった。 新チームのエース候補だった下村は昨夏に肩を痛め、香川県大会の登板は決勝のみ。代わりに全5試合の先発を任された神田晃成(同)と外野手兼任の百々(どど)愛輝(1年)らが粘りの投球を披露。「チーム事情で苦肉の策だった」(柳生健太部長)継投策がうまくかみ合って、2人も成長。投手力が底上げされ、5年ぶり3度目のセンバツ切符をつかんだ。 主軸となる下村は「キャッチボール中に握りを変えたり、タイミングをずらしたりして研究中」と投球術にさらに磨きをかける。昨秋の明治神宮大会2試合で計5失策の守備は立て直しを図る。【西本紗保美】 ……………………………………………………………………………………………………… ◇英明の秋の大会の主な投手成績 投手 試合数 防御率 下村健太郎 6 1.25 神田晃成 6 4.07 百々愛輝 5 1.96 寿賀弘都 2 5.06 ※県大会、四国地区大会、明治神宮大会の計10試合