【未来社会はどんな姿?】進化した「人間洗濯機」に「未来の自分が映る」ゲート 万博まであと1年 見どころをいち早く紹介
1970年、日本で初めて開催された万博では、中に入っただけで身体を洗ってくれる「人間洗濯機」が注目されました。半世紀以上が経ち、その「人間洗濯機」が劇的な進化を遂げ、再び来年の万博に登場します。大阪・関西万博の開幕まであと1年を切りましたが、その“見どころ”をいちはやく紹介します。
大阪ヘルスケアパビリオン 入り口にできるのが「ミライへのゲート」
“大阪ヘルスケアパビリオン”。来場者は、未来の大阪の街を旅しながら、最先端の医療やヘルスケア技術を体験できるそうです。建物の入り口にできるのが「ミライへのゲート」。全身の健康チェックができるという、まさに“未来のテクノロジー”です。 開発拠点は「JR西日本テクノス 姫路製作所」。鉄道車両に使う装置などの製造やメンテナンスをしている企業ですが、その技術を活かして「ミライへのゲート」を造っています。JR西日本の小森一さんに、開発途中の「ミライへのゲート」を見せてもらいました。
中に入ってみると正面には大きなスクリーンが。 (小森さん)「下のカメラで映像を撮っている。このカメラを使って、肌・歯・視覚の状態を測定していく」 上下に付いている2つのカメラに加え、後ろにもカメラが。これで頭頂部を撮影し、髪の状態を解析するそうです。 (小森さん)「髪の毛を映像で撮って、特殊なプログラムで解析する。それによって、今の髪の状態にスコアをつけてお返しする」
カメラの他にも… (小森さん)「本番はここにセンサーを入れて手を置く、そうすると心血管と筋骨格が測定できる」 正面の台に内蔵されたセンサーは、手の状態から全身の筋肉量や骨格の状態を分析するそう。3~4分で「肌、歯、髪、視覚、骨格、筋肉、血管」に加え、認知機能もチェックできます。現時点の想定ですが、例えば、「髪はA」一方「肌はD」といった感じで、4段階から5段階で、それぞれの項目が判定されることになりそうです。さらに・・・ (小森さん)「測定したデータを使って25年後の未来の姿を推定して、パビリオンの中で表示させることも考えている」 (大野記者)「25年後の自分の姿が映る?私、今33歳なので、25年後は58歳…見たくない」 現れる未来の自分の映像は、現在の健康状態を基に導き出されるものです。 (大野記者)「不摂生な生活をしていると、25年後の自分の姿がこうなるよと映っちゃうわけですもんね」 (小森さん)「今から気をつけるとどんどん改善できる。生活改善のきっかけになれば」