田中きずなが“マリーゴールドにいなくてはならない選手”になるため覚悟の欠場、復帰に向けた熱い思いを告白
「これまで自分ができなかった部分を徹底的に見直したいと思っています」
2025年の目標 ――団体への愛着が深まるエピソードですね。それでは、来年2025年の目標について教えてください。 私の目標は“マリーゴールドにいなくてはならない選手になること”です。もちろん、ベルトが欲しいという気持ちはありますが、それがゴールではありません。ベルトを取ることはあくまで通過点で、最終的には団体を引っ張っていける選手になることを目指しています。キャリアはまだ浅いですが、キャリアには甘えたくないです。 ――“いなくてはならない選手”というのは具体的にどういうことを指していますか。 前団体にいた際、頭部の怪我で欠場してしまった時に強く感じたことなんです。セコンドとして会場にはいましたが、自分がいなくても何も変わらないと感じてしまったんです。それがすごく寂しくて、悔しくて。もちろん、当時の私はまだキャリアも浅く、実力もなく、当たり前のことだったのかもしれませんが、それでも“自分がいなくても何も変わらない”と感じてしまうことが悔しかったんです。 ――そうした経験が現在の目標に繋がっているのですね。 はい、次に欠場が決まったときも同じ気持ちになりました。自分がいなくなっても何も変わらないんじゃないか、と。現在欠場が決まり、また同じ事の繰り返しなのではないかと少し怖い気持ちもありますが下を向かずに復帰を目指していきたいです。 ――欠場期間中、具体的に取り組みたいことや目標はありますか。 まずは1日でも早く復帰することです。その上で、これまで自分ができなかった部分を徹底的に見直したいと思っています。デビューしてから今まで、やり切ったと思える試合が一度もないんです。試合後には反省ノートをつけていますが、次の試合でも反省点が増えている状況で。結局、自分に甘えている結果だと思うんです。 ――自己分析が非常に厳しいですね。 自分では“もっと追い込まなきゃ”と思っているのに、それができていないのが現実です。マリーゴールドに加入してからは、後輩や練習生も増えました。もう自分が1番下ではないので、引っ張っていける存在にならないといけないと感じています。 ――責任感を強く持っているのですね。 今は復帰することを最優先にし、戻ったときには団体からもマリーゴールドのファンの皆様にも必要としてもらえる選手になるために全力で努力します。マリーゴールドへの恩返しをするという気持ちを忘れずに、これからも成長していきたいです。 ――復帰に向けた現在の心境について、教えてください。 今は復帰に向けた大切なステップの期間だと思っています。焦らずに進めていくことが重要だと感じています。焦ってしまう気持ちもありますが、急いでリングに戻るよりも、お医者様から完全に認めてもらえる状態での復帰を目指し、良い形で再スタートを切りたいと思っています。 ――現在の若い時期をどう活かしていきたいですか? 今しかできない事があると思うので、それを成し遂げるためにも早く復帰をしたいという気持ちです。気持ちをしっかりと整理しながら、タイミングが来たときに大きなインパクトを与えられるよう準備していきたいですね。 ――マリーゴールドでの活動について、どのような手応えを感じていますか? マリーゴールドのリングに上がったことで、以前と比べて自分の覚悟が変わったのを実感しています。次のステップでも良い形で自分を見せられるように頑張りたいです。 自身のアイテムグッズについて ――グッズ展開についての感想を教えてください。 多くのグッズを作って頂いてすごく嬉しいきもちです。自分のTシャツを着てくれていたり、タオルを掲げてくれているファンの方々を見ると感謝の気持ちでいっぱいになります。今回の秋葉原のショップでは、自分の幟も使ってもらえてすごく嬉しかったです。 ――秋葉原での期間限定ショップについてはどう思いますか? 秋葉原に来る機会はこれまでほとんどありませんでしたが、実際に来てみると本当に賑やかで、観光地としての魅力を感じました。海外の方もたくさんいて、日本のエンタメ文化の中心地のような印象を受けました。そんな場所にマリーゴールドのショップを展開できるのはすごいことだと思います。 ――マリーゴールドの一員としての活動にどのような意義を感じていますか? マリーゴールドの一員として活動できることがとても嬉しいです。期間限定ショップでは普段は手に入らないようなグッズも並んでいるので、ぜひ多くの方に手に取っていただきたいですね。期間中にまた訪れる予定です。 ――マリーゴールドの今後の世界進出についてはどう考えていますか? 世界進出というのはとても大きな目標だと思います。でも、マリーゴールドならそれが現実のものになると感じています。これまでの自分にとっては夢のような話でしたが、今は現実味があります。そのために、私自身もやらなくてはいけない事が沢山あると感じています。 ――来年以降、どこかのタイミングで世界へ羽ばたく田中選手の姿が見られるかもしれませんね。そのために英語の習得も大事だと思いますが、いかがですか? 父からも英語は必要になるから勉強するようにと言われてきました。先日マリーゴールドで学力テストに参加させて頂いたのですが英語は全体で4位を取れたんです! ――4位はなかなかの順位ですね! でも他の科目があまりに低すぎて、全体の順位では下から数えた方が早かったんです(笑)。もう少し勉強しなきゃいけないなと思いました。 ――外国人選手とのコミュニケーションもプロレスラーとして重要ですよね。マリーゴールドには外国人選手が多く参戦していますが、接する中で学ぶ機会も多そうですね。 マリーゴールドに来てから海外の選手と関わせて頂ける機会も沢山増えました。最初は全然話せなかったのですが、最近は少しずつ話せるようになってきました。私が英語を覚えられたのではなく相手が日本語を覚えてくれたのかもしれませんが(笑)。でも、こういうコミュニケーションの機会はとてもありがたいです。 ファンへのメッセージ ――自分から話しかける勇気を持つのも、大きなステップですね。そうした経験が田中選手のこれからに活きてくると思います。では最後に、しばらく欠場されるとのことですが、来年1月3日のビッグマッチや2025年以降の目標について、ファンの皆さんにメッセージをお願いします。 欠場ばかりになってしまい、申し訳ない気持ちでいっぱいです。1日でも早く復帰ができるよう頑張りますので、復帰を待っていて頂けたら嬉しいです。 ――復帰後にはどのようなビジョンをお持ちですか? 前回の欠場期間中にプロレスができない生活を経験し、その中でとても落ち込んでいました。でも、そのとき観戦した試合で元気をもらって、立ち直ることができたんです。その経験から、プロレスを通じて誰かに夢や希望、元気を与えられる選手になりたいという気持ちを再確認しました。 ――その思いを胸に、ファンの方々も復帰を心待ちにしていることでしょうね。 そうだと嬉しいです。自分の試合で1人でも多くの方に何かを与えられるよう、そして夢を与えられるようなプロレスラーになれるように頑張ります。 ――田中選手の復帰を、2025年の大復活として期待しています! ありがとうございます!これからも応援よろしくお願いします! ――復帰を心待ちにしています。本日はありがとうございました。 ありがとうございました。 <インタビュアー:山口義徳 / プロレスTODAY総監督> MARIGOLD FIRST DREAM2025~初夢~ 日時:2025年1月3日(金)開場13:00/開始14:30 会場:東京・大田区総合体育館 ◆第八試合 マリーゴールド・ワールド選手権試合 (王者)Sareee vs (挑戦者)林下詩美 ※Sareeeは3度目の防衛戦 ◆第七試合 ユナイテッド・ナショナル選手権試合 (王者)青野未来 vs (挑戦者)桜井麻衣 ※青野未来は4度目の防衛戦 ◆第六試合 GHC女子選手権試合 (王者)天麗皇希 vs (挑戦者)後藤智香 ※天麗皇希は初防衛戦 ◆第五試合 パッション・カウントダウン マリーゴールドvsセンダイガールズ 高橋奈七永&石川奈青vs 里村明衣子&YUNA ◆第四試合 ツインスター選手権試合 30分1本勝負 (王者チーム)野崎渚&CHIAKI vs (挑戦者チーム)ボジラ&タンク ※野崎渚&CHIAKIは初防衛戦 ◆第三試合 スーパーフライ級選手権試合 (王者)翔月なつみvs (挑戦者)ビクトリア弓月 ※翔月なつみは5度目の防衛戦 ◆第二試合 山岡聖怜デビュー戦 山岡聖怜 vs MIRAI ◆第一試合 新春ドリーム・ランブル (出場選手) 松井珠紗、ハミングバード、瀬戸レア、勇気みなみ、山田奈保、咲村良子、星ハム子、真白優希、花園桃花、リアラ、フライング・ペンギン、ナイト・シェイド、橘渚