【漫画】平成の歌舞伎町が舞台 ホストのリアルを描く夜職ストーリーに「エモい」「平成が詰まって懐かしい」の声
コミックの映像化や、ドラマのコミカライズなどが多い今、エンタメ好きとしてチェックしておきたいホットなマンガ情報をお届けする「ザテレビジョン マンガ部」。今回紹介するのは、田中てててさんがX(旧Twitter)上に投稿した漫画「歌舞伎町アウトサイド」だ。田中さんが投稿されたのは第12話で、9月6日時点で3.4万以上のいいねがつく反響が集まり、話題となっている。 「歌舞伎町アウトサイド」は『やわらかスピリッツ』で連載されている作品。今回は作者の田中てててさんに制作の背景を伺った。 【漫画】主人公は“歌舞伎町のホスト” 平成を舞台に描かれる物語に「懐かしすぎて涙出ますよ」「平成生きてた世代歓喜」と反響 ■ホスト界の世界が楽しめる!「歌舞伎町アウトサイド」 本作は、作者の田中てててさんが2006年に描いた作品のセルフリメイク版。舞台は“平成の歌舞伎町”で、当時を知る世代はどこか懐かしも感じられる漫画だ。 主人公のシンは、歌舞伎町で人気のホストクラブ『GLOW(グロウ)』で働くホスト。 18歳の頃からホストをはじめ、現在は22歳。お店でNo,4を飾っている。 シンは「外側(アウトサイド)から人と向き合う」をモットーにホストを続けていた。 『客は客だ。それ以上でも それ以下でもない。深入りなんて絶対にしない。』そう思っていたシンだが、ある日GLOWに黒髪のリカという女性が来店して……。 ホスト界のリアルが詰め込まれた本作。ぜひ一度読んでみてほしい。 実際に漫画を読んだ人達からは「平成が詰まって懐かしい」「平成だ~!!」「読んでて楽しい泣けてきた…」「平成生きてた世代歓喜」「懐かしすぎて涙出ますよ」「エモい」と、いった声があがっている。 今回は、作者・田中てててさんに『歌舞伎町アウトサイド』の制作について話を伺った。 ■作者・田中てててさんの創作背景とこだわり ――『歌舞伎町アウトサイド』を創作したきっかけや理由があればお教えください。 元々『歌舞伎町アウトサイド』は20年前に創作した作品のリメイクで、当時のホストブームや携帯小説最盛期の時代に執筆したものでした。 なので最初は携帯小説という形で仕上げて、それを元に自分で漫画にしたもの…をさらにリメイクしています(笑) ホストに通う友達に話を聞いたり初回に連れて行ってもらって話を聞くうちに、夜の世界の出来事に興味をもち、華やかで苛烈なイメージと同時に淡々と生きる等身大の若者たちを描きたいと思ったのが創作のきっかけです。 また、昨今の平成ブームにも乗っかりたいなと思い…笑 ポップでギラギラしていた『あの頃』の平成時代が好きだった層、平成という時代を知りたい層に届けばいいなと思っております。 ――今回SNSで反響のあった「ホストにハマる『普通の子』」(『歌舞伎町アウトサイド』第12話)を描くうえでこだわった点や、「ここを見てほしい」というポイントはありますか? あの回はありがたくもSNSでたくさん拡散していただき 自分でも驚いています…! 『歌舞伎町アウトサイド』は群像劇として描いているのですが、ヨシエはその中でも『普通』とカテゴライズされる女の子です。 誘惑に弱いところも間違えることも多く、そんな日常の地続きの中でホストという場所に足を踏み入れてしまった女の子がどういう心理で夜の世界にハマっていくのかを見ていただけたら嬉しいです。 ――『歌舞伎町アウトサイド』の中で特にお気に入りのシーンや印象に残っているシーンなどあればお教えください。 個人的には9話のシャンパンコールの回がお気に入りです! 一度でもシャンパンコールを聴いたことがある人なら脳内で音楽とマイクコールが鳴り響くといいなと思いながら頑張って描きました! 舞台が平成なので今のホストと仕組みが違うところも多いのですが、その一つにシャンパンコール中に女の子の名前を呼ぶか呼ばないかという所があります。 今はコール中は徹底して『姫』と言うんですね…。昔はバンバン名前を呼んでいたイメージがあるのでそのあたりの違いも楽しんでいただけたらと思います。 ――普段漫画を描く際に意識していることや大切にしていることはありますでしょうか? コマ割りなど、カメラワークはなるべくこだわるように意識しています。 現代が舞台の漫画なのでより映像的になるようにアップや全身のバランスに気を配りつつ、第三者目線になりすぎないようになるべく2ページに1コマ以上は正面を向いている絵を入れるなどしてキャラの目線が読者と合うように作成しています。 ――田中てててさんの今後の展望や目標をお教えください。 元々ひっそりと掲載してネット上でも消えていた この作品がまた世に出せたのが本当に嬉しいので… 見ていただけるだけでも心からありがたいのですが、やっぱりもっとたくさんの方に読んでいただきたいし映像化などもできたら……嬉しい…ですよね……(アピール) 今はコミカライズを合わせて計3本を毎月連載しているのですが、どれも本当に楽しくお仕事させていただいております。 健康に気を付けながら今後もたくさん漫画を描いていきたいです! ――最後に田中てててさんの作品を楽しみにしている読者へメッセージをお願いします。 ホストの世界、さらに平成時代の歌舞伎町という夜職漫画でも少し独特な作品になりますが、本質はそう変わらないかもしれません。 皆が迷いながら間違えながら、流されながらもそれでも進む道を選んで、その先に少しでも光があればいいなと願って作品を描いていけたらと思います。 『歌舞伎町アウトサイド』を何卒よろしくお願いいたします!
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