ユーロが対ドルで大幅安、株は上昇-トランプ氏が大統領選勝利
(ブルームバーグ): 6日の欧州金融市場では、ユーロが対ドルで大幅下落。株式は自動車メーカーなど、米国の動向が売り上げに大きく影響するセクターが売られている。米大統領選で共和党候補のドナルド・トランプ氏が勝利したことで、関税措置を巡る懸念が高まった。欧州債は総じて下げに転じた。
ユーロは対ドルで一時2.1%安の1.0701ドルと、2016年以来の大幅安となる勢いだ。主要株価指数ストックス欧州600指数は上昇しているが、独BMWやメルセデス・ベンツグループなど自動車関連銘柄は大きく下落している。
トレーダーは選挙前からユーロに対して弱気なポジションを積み上げていた。対ドルでパリティー(等価)も視野に入っている。
コメルツ銀行の為替調査責任者ウルリッヒ・ロイヒトマン氏は「ユーロ圏は、米国の抑制的な貿易政策により、不均衡な打撃を受ける可能性が高い」との見方を示し、「世界全体で貿易が厳しい状況に陥る恐れがある」と続けた。
原題:European Markets Trail US Futures, Dollar as Trump Leads US Vote
*EURO DROPS 2.1% TO $1.0701, SET FOR BIGGEST SLIDE SINCE 2016
(抜粋)
--取材協力:Farah Elbahrawy、Greg Ritchie、Michael Msika、Kit Rees、Joel Leon、Constantine Courcoulas.
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Julien Ponthus, Sagarika Jaisinghani, Vassilis Karamanis