トヨタ勝田貴元、WRC最終戦ラリージャパンは「今後につなげるための重要な1戦」試走では“良くも悪くもない”状況?
11月21日(木)に開幕する世界ラリー選手権(WRC)ラリージャパンに向けて、トヨタから最高峰クラスRally1を戦う勝田貴元は「今後につなげるための重要な1戦になる」と語った。 【ギャラリー】ブルーインパルス、WRCラリージャパンを前に展示飛 トヨタや勝田にとっての母国戦となるラリージャパンはシーズン最終戦。今年はラリー・チリでは欠場を強いられるなど厳しいシーズンが続いてきただけに、勝田としては良い形で1年を締めくくりたいところだ。 復帰戦となった前戦セントラル・ヨーロッパ・ラリー(CER)では4位入賞と良い流れを掴んだ勝田。その勢いを今回のラリージャパン、そして2025年シーズンにまで繋げたいと意気込んだ。 「もちろん、最終戦ということで1年の締めくくりになります」 「ただ来年もすぐ始まるので、来シーズンに向けて、復帰戦となったCERで良いパフォーマンスは出せたので、それを継続して、来年に繋げたい。そういった意味で今後につなげるための重要な1戦かなと思います」 またトヨタは、現時点で2025年のWRCドライバーラインアップを確定させていない。来年のシートにもラリージャパンの結果が影響するのかと尋ねると、勝田は次のように答えた。 「(影響が)出なくも……分からないですね(笑)」 そうした重要なラリーに先駆けて行なわれたシェイクダウンでは、勝田はRally1ドライバーの中でも入念に走行していたが、その時点では十分なグリップ感が得られず、思うようにクルマが動いていない感覚もあるとして「良くも悪くもない」状況だと説明した。 とはいえ、大荒れの天候となった昨年のラリージャパンではクラッシュこそあったものの、計10回のステージ優勝をマークするなど速さを見せていた。 「昨年はウエットコンディションがメインで、自分としてもかなり良いフィーリングで乗ることができていて、タイムも良かったんです」と勝田は語った。 「今年はどのようなコンディションになるのかまだ分かりませんが、シェイクダウンを見た感じ、悪くはないんですけど、良くもありませんでした」 「3番手タイムですが、もう少し詰めたいところがあるので、コンディションが変わることになるとは思いますが、色々試していかなければいけないと思いっています」
滑川 寛