Web・インターネット系広告業界とは?仕事内容と魅力、将来性、トレンドを紹介【志望動機の例文あり】
Web・インターネット系広告業界の仕組み
ここではWeb・インターネット系広告業界の全体構造・仕組みや、広告制作にかかわる業種や各種立場について解説します。 広告業界の構成は、広告を出したい「広告主(企業)」、広告を制作する「制作会社」、広告を消費者に伝える「媒体」、広告主と媒体の間をつなぐ「広告代理店」の4つの立場によって成立しています。 広告業界の中でもインターネット広告を専門とするのが、Web・インターネット系広告業界です。詳しくは後述しますが、Web・インターネット広告代理店、アドネットワーク事業者、メディアレップなどのビジネスモデルがあります。 以降で、Web・インターネット系広告業界を含む、広告業界全体に関連する企業について解説します。 ■広告主 自社の商品やサービスを広めるために、広告を打ち出して広報宣伝活動を行う企業が「広告主」となります。さまざまな業界の企業が広告主となり、広告代理店に広告・宣伝のプランニングや制作・運用などを依頼しています。 ■総合広告代理店 「総合広告代理店」では、Webだけでなく、CM、広告紙面、プロモーションイベントまで、あらゆる広告物を扱います。 広告主となるクライアント企業から依頼を受け、広告を打ち出す目的や目標について要望を引き出し、目的・目標に合わせた広告施策をプランニングします。 広告物の制作・企画・運営・販売促進などの業務は、広告制作会社やセールスプロモーション会社、イベント会社に委託することがほとんどです。 完成した広告物は、テレビ、ラジオ、新聞、雑誌、Webなどのメディアから購入した広告枠に出稿・配信を行います。 Web・インターネット広告の制作・発信・運用を行う場合は、系列のWeb・インターネット広告代理店などと連携したり、アドネットワーク事業者やメディアレップなどに広告配信や広告枠の買い付けを委託したりすることが多いようです。 ■Web・インターネット広告代理店 Web・インターネット広告領域を専門的に手がける広告代理店が、「Web・インターネット広告代理店」です。 広告業界には、特定領域を手がける専門広告代理店があり、Web・インターネット広告代理店もこれに当てはまります。総合広告代理店のグループ企業であるケースも少なくはありません。 広告主の企業や、総合広告代理店からの依頼を受け、ニーズをくみ取ってプランニングした後、アドネットワーク事業者やメディアレップに依頼するケースもあれば、検索サイトなどの個別のプラットフォームに直接発注して自ら広告配信まで行うケースもあります。 ■広告制作会社 「広告制作会社」は、広告代理店からの依頼を受け、テレビ、ラジオ、新聞、雑誌、動画配信サイトなどに出稿するさまざまな広告物の制作・企画・運用・販売促進などの業務を担当します。 また、Web・インターネット系広告業界に特化し、動画広告の制作やバナー広告のデザイン制作を専門に手がける制作会社もあります。 ■Webメディア運営企業 Web・インターネット広告を表示する媒体となるものがWebメディアであり、その企画・運営を行うのが「Webメディア運営企業」です。 動画配信メディアや、SNSなどのソーシャルメディア、ブログ形式のメディアなど、各社が展開するメディアの種類はさまざまで、企業規模もそれぞれに違います。 ■検索エンジンなどのプラットフォーム運営企業 インターネット上に存在する情報(Webページ、Webサイト、画像ファイルなど)を検索するシステムの構築・運営を行っているのは「プラットフォーム運営企業」です。 検索結果連動型広告、コンテンツ連動型広告の配信からWebメールサービス、地図情報提供サービスに至るまで、多岐にわたるビジネスを展開しています。 ■アドネットワーク事業者 アドネットワーク(Ad Network)とは運用型広告の一つであり、広告を出稿できる多数のWebメディアを集めた広告配信ネットワークのことを指します。また、「多数のWebサイトに広告を配信する手法」を意味するケースもあります。 「アドネットワーク事業者」は、広告配信で収益を上げたいさまざまな媒体と提携し、アドネットワークのプラットフォームを構築し、広告主が要望する条件に合う媒体のグループに広告を配信するビジネスを展開しています。 これにより、広告主は多くのメディアの広告配信をまとめて行えるようになり、媒体は広告主となる企業を集める手間を省けるなどのメリットがあります。 ■メディアレップ 「メディアレップ」(Media Representatives)は、広告主・広告代理店に向けて、広告の掲載や広告枠の仕入れ・販売を行うビジネスを展開している企業のことを指します。Web・インターネット広告枠の卸問屋のような存在と言えるでしょう。