静岡・鈴木知事会見 静大再編問題などで持論
Daiichi-TV(静岡第一テレビ)
「静岡大学の再編問題」をめぐり、静岡大学の日詰学長が、浜松医科大学との統合・再編を事実上白紙にしたことを受け、静岡県の鈴木知事は8日の会見で「色々な点で大いに問題がある」と批判しました。 (静岡・鈴木知事) 「知事としてというよりも私もこの問題にずっと関わってきたので個人的には非常に問題のあることだと思う」 8日に行われた会見で個人的な意見として「非常に問題がある」と述べた鈴木知事 10月、静岡大学と浜松医科大学の統合・再編問題は急展開を迎えました 両大学は2019年に静岡と浜松に新たな大学をつくる「1法人2大学案」で合意していました。 その後、今より規模が縮小する恐れがあるなどとして、静岡キャンパス側が猛反対し、これまでの「合意書」とは異なる「1大学2校」案を発表。 しかし、浜松医科大学は合意書通りの再編を望んだため、この問題は膠着状態となっていました。 合意書通りの再編を目指し「期成同盟会」を発足させるなど浜松側の先頭に立っていたのが当時、浜松市長だった鈴木知事です (浜松市長当時の鈴木知事) 「これは静岡大学の最高責任者である日詰さんがですね、何を考えているんだと私は思いました。”学長として失格”だと。この私案を持ち出した段階でですね」 そして10月、静岡大学の次期学長選が行われ、合意書に反対する日詰学長の再任が決定しました (静岡大学・日詰学長) 「合意書については2024年度内をめどに一度リセットする」 ”再編問題の今後”について日詰学長は統合・再編について事実上、白紙撤回することを明らかにしました この発言に対し、浜松市の中野市長は「説明が一切なく大変遺憾」と批判したほか、静岡市の難波市長は、「早急に議論を進めてほしい」と要望しました。 静岡大学の対応に様々な意見が上がる中、鈴木知事は8日の会見で… (静岡・鈴木知事) 「交渉の相手である浜松医科大学になんの相談もなく勝手に白紙撤回するのは大変信義にもとることだと思いますし」 「浜松キャンパスの意向が全く無視されていることが非常に問題だと思っていますし」「いろいろな点で大いに問題があると思っています」 「大学同士で機関決定されたものなので、しっかり遵守していただきたいと思っています」「非常に県にとっても国にとっても大きな損失だと思っています」 一方、8日の知事会見で多くの質問があがったのが衆院選での応援演説への対応についてです (萩生田光一氏 公式SNS「Ⅹ」) 「静岡県知事の鈴木康友でございます。きょうは長年の友人であり同士である萩生田こういち候補の応援に静岡からやってまいりました」 鈴木知事は衆議院選挙期間中、自民党の裏金事件に関わったとして非公認となった萩生田光一氏と西村康稔氏の選挙応援に入りました 5月の知事選では、立憲民主党や国民民主党、連合静岡の支援を受けており、苦言を呈されていました 今回の選挙応援について鈴木知事は「あくまでいち個人として応援した」と説明しました 「裏金云々よりも二人とも要件を満たして総選挙に出馬をされている」「個人的なつながりと大変お世話になってきたということから個人として応援をさせていただいた」「立憲の源馬氏、国民民主党のの榛葉氏には個人的な付き合いでの応援ということで理解をいただいています」 また今後は「これまで通り県内の選挙については関わらない。県外への応援は個人的な関係性などを踏まえて総合的に判断したい」と話しています