34歳で初めて彼氏ができたけど、突然はじまる「すけべ通話」がしんどい!でも嫌われたくないから演技をしてなんとか乗り切る…【作者に聞いた】
SNSでソロ活や体調不良など、30代のリアルな日常を漫画で綴るみくるべさん(mikurube_manga)。なかでも34歳で初めてできた恋人に突然失恋し、そこから立ち直るまでの日々を描いた漫画は、読者から大きな反響があった。 【漫画】本編を読む 「34歳初めての失恋から立ち直るまでの記録」は、当時の心境をより詳しく描いたコミックエッセイ。彼との出会いや嬉しくなかった初体験、そして現在思うことなどが、赤裸々に綴られている。 本記事は「34歳初めての失恋から立ち直るまでの記録」から一部抜粋・編集してご紹介。今回は、1年以上片思いをしていたケンジ君とようやく付き合うことになったみくるべさん。幸せの絶頂にいたものの、車の中で「あるもの」を見つけてしまう…。 ※漫画には途中センシティブな表現が含まれます。苦手な方は注意してください。 ■遠距離恋愛が始まると同時にコロナが流行。会えないなか頻発する「すけべ通話」がしんどい…! 1年以上片思いしていたケンジ君とようやく恋人になれた喜びに浸る間もなく、車の助手席には明らかに女性物と思われるネックレスが。一瞬頭が真っ白になりました。見て見ぬふりができない性格なので、もうストレートにいったれ!と 、その後どういう空気になるかも想像しないまま「これ、誰の?」と聞いてしまいました。 結局ネックレスは誰のものかわからずモヤモヤしていたら、世界中でコロナが大流行。遠距離恋愛がはじまったと同時に、また通話だけの関係になりました。そして会えない分、頻繁に「すけべ通話」が起こるようになってしまったのですが、私はこれがあまり好きではなくて…。 普通の会話の途中でいきなり相手のスイッチが入るので、突然そういう気持ちに持っていけないところが大変でした。そしてそういう流れになると、「ああ、今日も寝るのが1時間遅くなるのか」と思ってしまって。今考えると私も冷たいですね…。 苦手なすけべ通話は、演技をしてなんとか乗り切っていました。嫌われたくない、捨てられたくないという気持ちが大きかったんです。それ以外は相性がよくて運命の人だと思い込んでいたので、演技をしながら我慢すれば、上手くいくと勘違いしていました。でも今思うと我慢するまでもなく、何一つ相性よくないじゃんと思いますね(笑)。 どうにか演技をしていましたが寝不足になってしまったので、ちょっと回数を減らしてほしいとお願いしてみました。しかしケンジ君には「付き合ううえで、ときには我慢も譲歩も必要」だと言われましたね。 ここまで見ると、相手のペースに私が巻き込まれていたように見受けられるかもしれないのですが、私は不満を感じるたびにメンタルが落ちてしまっていたので、ケンジ君には「言ってることが毎回ちがう」と呆れられていました。付き合う前にも、心配してほしくて出会い系に登録し、相手を試すこともするメンヘラだったので、今思えばケンジ君も大変だったと思います…。 ケンジ君の言葉から「恋人は我慢する関係」だと知り、衝撃を受けるみくるべさん。初めての恋の行方はどうなるのか、当時の思いを赤裸々に描くみくるべさんの漫画を今後も楽しみにしてほしい。 取材・文=石川知京