夫婦2人なら老後資金1億円以上必要!? 森永卓郎氏が提言「年金の範囲内で暮らす」ためには
経済アナリスト森永卓郎氏(67)が2日放送の文化放送特番「森永卓郎と森永康平の親子経済学」(後3・30)に長男の経済アナリスト・森永康平氏(39)と出演。今年は日経平均株価が「大暴落する」と予想する中での生活防衛術について語った。 【写真】森永卓郎氏と長男の森永康平氏。森永康平氏X(@KoheiMorinaga)から 「日本人は死ぬ直前が一番貯蓄が多い。みんな老後でも将来不安を感じていて積み増しをしていく。大金を使わずに残して死んでいく、バカげた人生の選択なんです」と森永氏。高齢者になったら収入や資産を増やすことを考えるよりも「年金の範囲内で暮らせるように支出を切り詰めるライフスタイルを確立する」ことを提言した。 自身の同級生はライフスタイルが二分されているそうで、「東京都心での暮らしはコストが高いからずっと働き続けなければならない。大都市中心部を捨ててトカイナカや田舎に移住した同級生は年金の範囲で暮らせる。すると貯めてきた老後資金を好きなことに使えて、働くことなく悠々自適の老後を過ごしている」と例を挙げて説明。「どっちがいいとは言わないけど、年金の範囲内で暮らすという選択肢があるということをぜひ分かってほしい」と力説した。 以前は“老後2000万円問題”が話題となったが、値上げラッシュで現在はさらに貯蓄が必要になると言われている。康平氏は「国が出している、ゆとりある老後生活を夫婦2人で送る時に1カ月に必要な金額は38万円と出ている。65歳から90歳まで生きるとすると1億何千万必要になる。老後の時点で1億何千万ないと年金だけじゃ生きていけませんよっていう話なんです」と庶民にとっては厳しすぎる現実を説明。「だからどういう生活水準でいたいかだと思う。都内でそれなりの生活を維持しようとすると国が発表している数字はそんなにオーバーじゃなくて。でも親父が言うように田舎に移住すれば安く済む」と話をまとめた。