【府中便り】「けっこうやんちゃで…」戸崎騎手が引退発表の同期森泰斗騎手との思い出を語った!
同期の存在は唯一無二です。 15日に船橋の名手・森泰斗騎手(43)の“電撃引退”が発表されました。 現在JRAで活躍する戸崎圭太騎手(44=田島)は森騎手と地方競馬教養センター時代の同期です。16日、東京での最終レース終了後、戸崎騎手が取材に応えてくれました。 「引退はニュースで知りました。ちょっと寂しい気持ちはありますね」 まだ成人前の2人は学校卒業後、森騎手は宇都宮、戸崎騎手は大井に所属。のちに森騎手が船橋へと移籍。同じ南関東競馬で切磋琢磨(せっさたくま)を重ねました。 「競馬学校時代はすごく思い出がありますね。一緒に厳しい学校生活を乗り越えてきたわけなので。僕は優等生、泰斗はけっこうやんちゃな感じでね。お互いに差があって対照的だなと、ずっと思っていました。ただ馬乗りはずっとうまくて、センスはすごかったですね」 13年に戸崎騎手がJRAへ移籍。2年後の15年、戸崎騎手がJRAで2年連続、森騎手は初のリーディングジョッキーに輝きました。 「JRAとNARでリーディングを一緒に取って、すごくうれしく思うし、誇りだなと思いますね」 翌16年も2人はそれぞれの舞台でリーディングを獲得。その後も一線級で活躍し続けている中での一報でした。 「彼なりのタイミングで引退って決めたんでしょうね。引き際は人それぞれあるので。今後の人生も楽しみに見ていきたいな、と思いますね」 十人十色、百人百様。道は違えど、同じ釜の飯を食べた同期の今後に期待する戸崎騎手が、かみしめるように言葉を紡いでくれました。【桑原幹久】