田崎颯士（興南）

　2024年度の第106回全国高校野球選手権大会（阪神甲子園球場）が、いよいよ7日に開幕を迎える。今年はどんな選手の活躍が見られるのだろうか。 【一覧】第106回全国高校野球選手権大会　組み合わせ 　野球の「花」の1つに、投手が打者から奪う三振がある。見るものを魅了するその光景に、野球の醍醐味を感じる人もいるだろう。今大会に出場する投手のなかで、それを体現してくれるのはどの投手か。各都道府県大会の成績を調べてみた。 　単純に奪三振数が多い上位ランキングは以下の通り（30個以上、★は左投げ） 1位　★田崎 颯士投手（3年＝興南）41（5試合） 2位　★小熊 梓龍投手（3年＝札幌日大）38（5試合） 3位　岡田 力樹投手（3年＝鳴門渦潮）37（5試合） 4位　★山口 大樹投手（3年＝広陵）35（6試合） 5位　★中村 心大投手（2年＝早稲田実業）33（5試合）、半沢 理玖投手（3年＝白樺学園）33（6試合） 7位　★馬庭 優太投手（3年＝大社）32（4試合） 8位　吉田 大輝投手（2年＝金足農）30（4試合） 　興南（沖縄）の左腕エース田崎が堂々のトップに立った。最速149キロの直球と、スライダー、チェンジアップを操る今大会注目の投手の1人。誰よりも三振を奪ってきた左腕が、夏の甲子園初戦で大阪桐蔭（大阪）と対決する。今からワクワクが止まらない。 　そのほか、奪三振率では、広陵の左腕・山口が、チーム最多の21回を投げ、奪三振率15.00をマーク。報徳学園（兵庫）の間木 歩投手（3年）は13.1回を投げて16奪三振の上に、なんと与四死球は0。投手の制球力を測る指標とも言われる「K／BB」は計測できないほど「優秀」ということになる。 　総じて左腕が多く、2年生も顔を出している。この中から甲子園100周年のヒーローが飛び出すことを期待する。