苦戦が続く日本代表がアジアカップを勝ち抜くポイントは「ここからどう伸びていくかの方が大事」 | 内田篤人のFOOTBALL TIME
【国内サッカー・ニュース】DAZNで配信している『内田篤人のFOOTBALL TIME #166』では、MCの内田篤人氏とサッカー解説者の林陵平氏をゲストに迎え、『AFCアジアカップカタール2023』に挑んでいる日本代表について語った。 動画:【インドネシア戦現地レビュー】3発快勝を収めたインドネシア戦を佐藤寿人が徹底レビュー!
日本代表は、ここまでアジアの戦いが決して簡単ではないことを思い知らされてきた。 ベトナム代表との初戦では、開始早々にリードしたものの、前半のうちにセットプレーからの2失点して一時は逆転を許した。最終的には2ゴール1アシストの南野拓実や”ゴラッソ”を決めた中村敬斗の活躍によって4-2で勝利した。だが、イラク代表との第2戦目では、前線のターゲットへシンプルにロングボールを蹴ってきたイラクの戦術に苦しめられ、前半のうちに2失点。そのビハインドを覆すことができず、1-2で敗れ、昨年6月から続いていた国際Aマッチの連勝記録も「10」でストップした。 インドネシア代表との第3戦目を前に収録した本番組で、内田篤人氏は「立ち上がりは向こうの方が勢いがあったし、やることもハッキリしていた。この2試合を通じて日本の良いところの方が少ない」と指摘。一方で林陵平氏も「2戦とも前半に全く良いゲームができていないので、そこは課題。攻撃ではクロスから中の入り方が全体で共有されていないのかなと感じた」と苦戦を強いられた2試合を振り返り、日本の課題を指摘した。 ただ前回アジア王者に輝いた2011年のアジアカップも決して順調なスタートを切れたわけではなかった。ヨルダン代表との初戦を引き分けて、第2戦目のシリア代表との一戦でも苦しんだ末に2-1で勝利。その後にヨルダンと勝ち点で並びながらも首位でグループステージを突破し、決勝トーナメントでカタール、韓国、オーストラリアを破ってアジア王者に輝いた。 当時、日本代表の主力として大会に臨んだ内田氏は、国際大会を勝ち抜いていく上でのポイントをこう語っている。 「僕が優勝した時の2011年もスタートは良くなかった。そこから大会を通じてチームが成長することが元々の完成度というよりも1番大事になる。選手たちもミーティングで、だいぶ選手同士で話し合う、もちろんそこにスタッフも入ったとは思います。ここからどう伸びていくかの方が大事だと思います」。 一方で林氏も「こういう難しいゲームがあるんだよと、前半の戦い方も含めて、知れたことが収穫だと思います。ここ最近は日本代表が強いというイメージで期待値が上がっていた分、アジアカップで簡単に勝てるだろうと日本全体が思っていたと思うので、その中で難しいゲームを経て、これからの経験値に繋がると思う」とコメントしている。 実際にインドネシア代表との第3戦目は、最初2試合の反省を繋げて、日本が前半の立ち上がりから圧力を強めて、3-1で勝利。グループDを2勝1敗という成績で2位でグループステージ突破を決めた。31日に行われる決勝トーナメント初戦のラウンド16では、グループEを大逆転で首位通過を決めたバーレーンとの対戦も決まった。ここからより一層アジアの厳しい戦いが待ち受けているが、大会を通じてさらに成長を遂げて、アジア王者に輝くことができるか注目だ。