【見た目はS30Zデスけどっ】全長・全幅の異なるボディサイズを見事にハコ換え! S30Zのボディをマルっと被せたR34スカイライン(しかもAT)
S30Zの皮をかぶったR34スカイライン! がっつり踏めるマジのスリーパー!! BASE CAR:スカイライン(R34)/2000年型 【画像13枚】攻めるルックス! 目を見張るワイドボディ! エンジンルームにすっぽり入るRB25エンジン、高年式丸出しのインテリアなど、見事にハコ換えしたR34スカイライン クルマ好きならだれもが知っているであろう漫画「湾岸ミッドナイト」。 その代名詞である〝悪魔のZ〟をイメージして製作されたのが、「ケーズブラスト」の初代フェアレディZ(S30型)だ。 一見すると、ロケットバニーのワイドボディが組まれたシャコタン仕様だが、細部まで眺めるとオリジナルとは違うことに気づく。 実はこのZ、アメリカでは旧車趣味のジャンルとして認知を得ている「スリーパー」カスタムが施されている。 スリーパーとは、簡単に言えば、オンボログルマにホットな心臓や足回りを移植&換装したクルマのこと。 羊の皮をかぶった狼、とでもいえるカスタム車両のことだ。 ただ、この紹介車両は、決してオンボロではなく、見た目バキバキのビューティーボディで、かつ、旧車のガワに中身を現代車両に差し替えた、というのがその正体。 同社は数年前、S2000をベースとしたスリーパー仕様のS30Zを作っているが、「やっぱりベース車もホンダじゃなく日産でしょ」という思いと、女性オーナーからの依頼ということもあり、車体をR34型スカイラインのATに変更。 だれでも気軽に旧車を楽しめることを提案しながら、前作で行ったボディとフロアの合体だけではなく、フレームをカット&短縮する新たな試みにも挑戦。 老舗鈑金ショップの技を存分に生かしたというワケだ。 こうした手法を行うショップは、ほかにも存在するが、ケーズブラストがこだわるのは、純正ボディシェルの完全移植。 「アフタ―マーケットにはボディ関係のリプロ品は数多く存在しますが、当社はあくまでも『本物』を貫きたかったので、希少なS30Zを1台潰してハコごと全部移植しました。また、純正は鉄板なので、独自の特殊防腐処理も実行しました。おかげで、パネル強度アップと錆処理を同時に行えるメリットもあるんですよ」とは、ケーズブラスト代表の金尾サン。 S30Zよりも30年以上新しいR34のフロアへ補強をプラスすることで、現代車両の走りに耐え得る屈強なボディが完成。 サーキットの連続周回でも問題ないことも確認済みだ。 何より驚きなのはこのクルマが、デモカーでなく、一般販売を前提として、ほぼワンオフパーツなしで製作され、すでに4台以上がオーナーの手に渡っていること。 毎日気楽に乗れるS30Z。 旧車マニアからカスタムフリークまで羨望の1台となった。 『カスタムCAR』2020年5月号掲載 (記事中の内容は掲載当時のものを主とし、一部加筆したものです)
カスタムCAR 編集部
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