忍び寄る“闇バイト”…「レイの失踪」ゲームで追体験 応募者の3割が30代以上…中高年にも犯罪加担の危険性【しってる?】
若者に限らず、中高年にも広がる闇バイトの危険性が注目されている。ある学校ではゲーム「レイの失踪」を用いて、犯罪から身を守る授業が行われていた。一方、中高年が狙われる背景には社会経験や信頼性があり、アドリブが利くなど重宝されるため、闇バイトのリクルーターに誘われやすいと指摘されている。 【画像】中高年層にも広がり…闇バイト応募者数の年代別割合
ワークシートで学ぶ…闇バイト対策授業の広がり
テーマは、「レイの失踪、しってる?」だ。 「レイの失踪」はゲームだが、ただのゲームではない。今、社会問題になっている闇バイトに加担してしまうまでを学ぶことができるゲームだ。闇バイトは、若い世代だけではなく、30代以上の働く世代や高齢者にも広がりを見せ始めている。 9日、岩手・一戸町の岩手県立北桜高校で行われていたのは、闇バイトなどのトラブルから身を守るための授業だ。 岩手県二戸警察署・菅野隆生活安全課長: 犯罪に巻き込まれないためには、高額報酬などの甘い言葉には惑わされないでください。 この授業では、闇バイトに使われる隠語なども学んだ。 参加した生徒: (闇バイトには)隠語が使われるって、それに自分でちゃんと気づけるようになろうと思いました。 さらに、静岡市のつくば開成高校静岡校では、ワークシートを使った授業も行われている。 ワークシートでは、「やってもいいと思うものはどれか」という項目で、「荷物を届ける」「銀行口座を貸す」など、生徒が判断するようになっている。実際には、これら全てが犯罪につながり得るということだ。 年末年始の休みを前に全国で行われているこうした授業の背景にあるのは、若者に広がる闇バイトへの勧誘だ。 大学生(10代): 学生なので稼ぎたいのはあるけど、(闇バイトに)手を出したら終わりだと思うので。 会社員(20代): 学生のときって金がない。そのときに1回返信して、友達に「それやばいやつやで」って言われて。それで連絡取るのやめて。 記者: どこまで進んだ? 会社員(20代): 会ってはないです。内容はまだ聞く前で、「簡単に稼げる仕事がある」って言われて。1日で10万円とか。 闇バイトの危険性を学ぶ授業で使われているのが、謎解きゲーム「レイの失踪」だ。 スタッフ: 裏アカに入って、怪しげなやりとりをしているレイを見つけて。 このゲームは慶応大学の学生たちが開発したもので、突然失踪した友人・レイの行方を追うことで、闇バイトに加担していく様子を追体験できるというものだ。 竹俣紅キャスター: 私も少しやってみたのですが、本当にSNSの中にいるような、そして楽しく謎解きをしているうちに、自然とその仕組みを知ることができるゲームですね。こういったポストや投稿などがあると怪しいんだな、まずいんだなといったことが分かります。
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