巨人・岸田行倫、甲斐拓也の入団で激化する正捕手争いもむしろ「いろんなことを含めてプラス」
巨人・岸田行倫捕手(28)が18日、FA加入が決まった甲斐拓也捕手(32)から「技」を吸収しながら、し烈な正捕手争いを勝ち抜く決意を示した。16日に優勝旅行先の米ハワイから帰国し、G球場で自主トレ。「いいところは自分の引き出しに増やせたらいいですし、ポジションは一つなので、一緒にやるからには負けたくない気持ちはしっかり持たないとダメ」と言い切った。 今季は大城卓や小林らもいる中、捕手としてはチーム最多72試合に先発出場。新たな好敵手が現れ、「実際に対戦して存在感を見ても感じるものがあった。(加入は)いろんなことを含めてプラス」とうなずく。存在感とは、立ち姿からジェスチャー、駆け引きなど。「『捕手にやられてるな』と感じることもあった」といい、今度は同僚として、進化につなげる。 この日はブルペンで横川らの球を積極的に受けつつ、黙々とマシン打撃も行った。「打てないと試合に出られないと思う。相手から嫌がられるようなバッターにならないと。オフの期間に(データなどで)しっかり自分を知って来年は今年経験したことを生かしたい」と今季2割8分7厘だった出塁率向上や、好機で相手に脅威を与える打者になることを目指す。 優勝旅行中には、阿部監督が来季の主将制廃止を発表し「全員がキャプテンと思ってやってほしい」と求めていた。「試合に出たときは捕手というポジションも含めて、引っ張っていかないといけない。今までもそういう意識はありましたけど、よりそういう意識を強く持ってやれたら」。自覚も胸に、再びレギュラー奪取への道を歩む。(田中 哲)
報知新聞社