香川・三木町の「旧渡邊家住宅」が国の登録有形文化財へ 登録されれば全国で初めて県内の全自治体に存在することに
KSB瀬戸内海放送
国の文化審議会が、香川県三木町の旧渡邊家住宅を新たに国の登録有形文化財とするよう文部科学大臣に答申しました。登録され香川県の全ての基礎自治体に存在することになれば全国で初めてです。 【写真】離れの茶室「孤月庵及び白雲軒」の土間に敷かれている「織部タイル」
答申されたのは、三木町下高岡にある旧渡邊家住宅の「主屋」と離れの茶室の「孤月庵及び白雲軒」です。 「主屋」は江戸時代に建てられたもので、住宅として使われていましたが、1960年代に茶室を移築し合わせて4つの茶室があります。 茶室の1つ「鯰魚庵」は、床框に菊花紋があしらわれるなど意匠を凝らしています。 同じく今回、答申された離れの茶室「孤月庵及び白雲軒」の土間には、織部タイルが四半敷に敷かれています。茶人だった家主がこだわった華やかなデザインが造形の規範となっていると評価されました。 この住宅が登録有形文化財に登録されれば、香川県の8市9町全てに存在することになり、全ての自治体にあるのは全国で初めてとなります。 (旧渡邊家住宅の現家主/小橋あやみ さん) 「三木町のためにためって言ったら申し訳ないんですけど、お役に立てたかなと思うと、ご先祖もきっと喜んでいるんではないかと思います」 「香川をデザインした男」と言われる和田邦坊など、当時の文化人がここでお茶を楽しんだそうです。
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