ステランティス、デトロイト部品工場でも400人削減 米事業再編で
Nora Eckert [デトロイト 8日 ロイター] - 欧米自動車大手ステランティスは8日、北米事業の苦戦でコスト削減を進める中、デトロイトの自動車部品工場でも従業員400人を解雇すると発表した。 声明で「移行の1年を乗り切る中、2025年に好調なスタートを確実に切るため米国事業の再編に注力している」と説明した。 同社は6日、オハイオ州トレドのジープ・グラディエーター工場で約1100人を削減。8月にはトラック「ラム1500クラシック」の生産終了に伴いミシガン州の工場でも2450人を削減していた。 ステランティスのカルロス・タバレス最高経営責任者(CEO)は米事業の落ち込み脱却を図っており、同社はコスト削減に一段と注力している。 同社はこれまでも自主退職による人員削減を行っているが、全米自動車労働組合(UAW)に加入する製造部門従業員の削減が政界から特に注目されている。トランプ次期大統領は最近、ステランティスが雇用をメキシコに移転しようとすれば、同社に100%の関税を課すと警告している。