2つの個体が1つになって生きる…クシクラゲの『融合』を発見 消化管・神経・筋肉を共有 自然科学研究機構
「クシクラゲ」という名前の、クラゲとは異なる「有櫛(ゆうしつ)動物」について、2匹が「融合」することがわかりました。医療分野の未来に繋がる可能性があるということです。 光に反射し、キラキラと輝きながら泳ぐ神秘的な生き物。このクシクラゲを巡って、実験が行われました。 画面中央を境に、左右2体の個体をくっつけた映像。4時間にわたる実験を早送りしたものです。はじめはバラバラに動いていますが、だんだん動きがシンクロします。そして最終的には、左右の動きが全く同じに。2つの個体が1つに「融合」しました。 この現象を発見したのは10月11日、愛知県岡崎市で会見した自然科学研究機構の城倉圭研究員です。融合したクシクラゲは1つの個体として生きていくことになり、消化管や神経・筋肉を共有するといいます。 この発見は、私たちの未来に繋がっていくかもしれません。 自然科学研究機構の城倉圭研究員: 「融合メカニズムみたいなものがもうちょっと詳しく分かれば、僕らの神経、例えば何か神経が切れちゃったとか、神経を再生しなくちゃいけないといったときに、そういうことに使えても面白いなと思います」