仕事ができない人は「わからない言葉」を放置する。仕事ができる人はどうする?
「頑張っているのに、結果がついてこない」「必死に仕事をしても締め切りに間に合わない」同僚は次々と仕事を片付け、成果を出し、上司にも信頼されているのに、「なんでこんなに差がつくんだ……」と自信を失ったとき、どうすればいいのでしょうか? ビジネススキルを発信するTikTokのフォロワーが19万人を超え『コンサル時代に教わった 仕事ができる人の当たり前』の著者である「にっしー社長」こと西原亮氏に教えてもらった「超優秀な人が秘かにしている仕事のコツ」を本記事で紹介します。 ● 1時間語れるまで調べ尽くす 気になった物事について調べはじめると、わからない単語に出会うことが多々あります。 一方で、大半の人は、わからない単語をそのまま放置しています。 その結果、「なんとなく理解して終わり」の中途半端な状態で止まってしまうのです。 「一度調べたら、1時間語れるようになれ」 これは私がコンサル時代に上司に言われた言葉です。 リサーチする(調べる)作業が多い私に向けて「リサーチした領域においては誰にも負けるな」というメッセージが含まれていました。 「調べた以上は、どんな人の質問でも答えられるようにしろ」と常に言われていたのです。 実際に、何か物事を調べようとすると「芋づる式」にわからない単語がでてきます。 たとえば「営業利益」というキーワードを検索すると、「事業における本業の儲けであり、売上高から売上原価、販管費などを引いた数字」とわかります。 すると、調べた結果「売上原価?」「販管費?」と、知らない単語が増えるわけです。 わからない言葉をさらに検索すると、今度は減価償却費という言葉が出てきました。 そして「減価償却?」とまた検索しなければなりません。 このように、物事を正確に理解しようとすると、たった1つのキーワードから、何度も検索を繰り返すループに入っていきます。 私も、一度何かを検索したら10回以上は芋づる式に検索しています。 「一度調べたら1時間語れるようになれ」という上司の言葉を実践するためには、次の3点が必要です。 ①人に説明する前提で調べる ②自分の言葉で言い換えられるようにする ③どんな質問でも答えられるようにする インプットをするときに「誰かに説明する前提に立つ」と、情報を自分で嚙み砕いて解釈することができます。 嚙み砕くためには、芋づる式に出てきた「わからない言葉」や「不明な点」を理解しなければなりません。 結果、どんな質問でも答えられるようになるまで、ひたすら検索を続ける必要があります。 さらに、自分で理解したつもりになっても、実際にアウトプットしようとすると、人に説明できるレベルでは理解できていないと気づきます。 人に説明する前提で調べる習慣をつけることで、せっかく調べた時間を無駄にせず、仕事に活かすことができます。 (本記事は『コンサル時代に教わった 仕事ができる人の当たり前』の一部を抜粋・編集したものです)
西原 亮