富山新聞高岡会館に照明施設賞 照明学会、厳かな雰囲気評価
●谷口吉生氏が設計 照明学会(東京)の2024年照明施設賞に、北陸から世界的建築家で文化功労者・日本芸術院会員の谷口吉生氏が設計し、北國新聞社が建設した富山新聞高岡会館が11日までに選ばれた。 照明施設賞は、照明利用の水準を高め、照明技術の発展と普及に貢献し得る優秀な業績を顕彰する。 同学会によると、富山新聞高岡会館は国指定史跡である高岡古城公園に面しており、2階ラウンジの水庭が間接照明などの効果で厳かな雰囲気を演出していること、伝統的街並みの象徴である千本格子(さまのこ)をイメージしたアルミルーバーにより、夜間の漏れ明かりを表現し、柔らかい印象を与えていることが高く評価された。 同学会は1957(昭和32)年創設以来、優秀な照明施設を「照明普及賞」として表彰しており、2022年に名称を「照明施設賞」に変更した。 ●北陸支部が19日にセミナーと見学会 照明学会北陸支部は19日、富山新聞高岡会館で照明セミナーと見学会を開催する。東京理科大創域理工学部建築学科の吉澤望教授と高岡会館の照明デザインを手掛けた「Lumimedia lab」(東京)の岩井達弥代表取締役が講演し、岩井氏が会館を案内する。問い合わせは同支部事務局=076(405)3640=まで。