賛否両論…実写化でキャラクターが激変した映画は?(3)確かに実写化しづらいキャラだが…大胆すぎる改変とは?
漫画やアニメの実写化映画では、PC(ポリティカル・コレクトネス)の観点などから、性別が変わったキャラクターが登場する場合がある。とはいえ、こういった試みは時に「原作への冒涜」という批判を受けることも。そこで今回は実写化で登場人物の性別が男性から女性になった映画5本をセレクト。世間の反応もあわせて紹介する。第3回。(文:編集部)
『SPACE BATTLESHIP ヤマト』(2010)
監督:山崎貴 脚本:佐藤嗣麻子 原作:西﨑義展 出演:木村拓哉、黒木メイサ、柳葉敏郎、堤真一、西田敏行、山﨑努、高島礼子 【作品内容】 西暦2199年。地球は謎の異星人「ガミラス」の侵攻により滅亡の危機に瀕していた。ガミラスの遊星爆弾で海は干上がり、地球上の生物の大半は死滅。5年後、生き残った人類は、放射能で汚染された地上を逃れ、地下で生活していた。 そんな中、元エースパイロットの古代進(木村拓哉)は、波動エンジンの設計図とイスカンダルの正確な座標を記した謎のメッセージカプセルを発見。人類を放射能から救うため、地球脱出用船宇宙戦艦ヤマトに乗り、イスカンダルへ旅立ったが…。 【注目ポイント】 1974年から日本テレビ系で放送され社会現象を巻き起こしたSFアニメの金字塔『宇宙戦艦ヤマト』。そんな本作を『ゴジラ-1.0』(2023)の山崎貴が実写化した作品が、この『SPACE BATTLESHIP ヤマト』だ。 本作で改変されているのは、高島礼子演じるヤマト生活班船医の佐渡先生だ。この役、原作では「佐渡酒造」という役名で登場。眼鏡で禿頭、中年太りとデフォルメされたキャラクターで、確かに実写化しづらいキャラではある。 また、本作自体、元々の設定が原作から大幅に変わっているため、この程度の改変はそこまで気にならない。その点で、本作は、『宇宙戦艦ヤマト』にオマージュを捧げたオリジナル作として見るのが正解かもしれない。
編集部