「離婚って!1年も経ってないじゃないか!」植物好きの田舎暮らしに憧れて「移住婚」してきた妻との別離に同情の余地なし!
意気投合した2人の結婚話はとんとん拍子で進んだ。半年間の遠距離恋愛を経て順調に入籍。 かしこまった式は行わず、彼女の地元と秀斗さんの地元の2か所でレストランウェディングを行ったそうだ。都会的でかわいらしい新妻に、秀斗さんの周囲の人もみな惚れ込んだという。 「結婚後もとても順調でした。僕は朝早く店に出ますが、妻は家のことをゆっくりやってから店へ。彼女はとてもセンスが良く、商品の陳列の仕方なども僕にない発想でやってくれました。おしゃれなせいか女性客も増えたし、彼女自身も『こんな暮らしが理想だった』と言ってくれていましたね」 店は地元駅の近くにあるが、秀斗さんの自宅は市郊外の田園地帯にある。昔、祖父が住んでいた家を改築した物件だ。間接照明が各所に配置された和モダンな内装は、新妻にもいたく気に入られた。 「妻は料理も得意で、近所の農家さんからもらう野菜も、見たことないようなおしゃれな料理に変身させていました。僕があまりに幸せそうなので、地元の友達からは『お前、なに人生激変させてんの?』と随分イジられました」 妻は庭いじりにも憧れていると言い、春には庭の改造もしたいし、自分でもハーブや野菜を育ててみたいとはりきっていた。もしかすると、この年で子どもの誕生も期待できるのでは?と秀斗さんは思いがけず手に入れた幸せが信じられなかったという。 「正直、急に視界が開けたというか、かなり有頂天でしたね。女性とちゃんとつき合うのも10年ぶりくらいで凄く新鮮で、毎日本当に楽しかったです」 ところが、楽しかったのは寒い季節の間だけだった。籍を入れて彼女が移り住んできたのは2月のこと。4月の終わり頃になって気温が上がってくると、新妻は秀斗さんの自宅周辺の環境に恐れをなすようになってきた。 「ゴールデンウィークあたり、急に気温が上昇し始めると、うちの周りには虫がたくさん発生します。また、雑草の生え方・伸び方は尋常じゃないので、都会に慣れている人はそりゃあ驚くかもしれません」 と秀斗さん。 「でも、植物が大好き、ナチュラルな暮らしに憧れていたと言いながら、田舎の虫と草に圧倒されて泣き出すとかって、どうなんでしょうね」 春の田舎で新妻を恐怖さ感じさせたものとは?「秀斗さん大好き」だった妻の態度を驚くほどのスピードで変えた地方への「移住婚」のリアルについては、後編にて詳報する。後編へ続く。 取材/文 中小林亜紀 PHOTO:Getty Images
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