スズキ「フロンクス」対トヨタ「ヤリスクロス」手頃なコンパクトSUV買うならどっち?その差を徹底比較
一方、ヤリスクロスの1490cc・直列3気筒エンジンは、ガソリン車の場合で、最高出力88kW(120PS)/6600rpm、最大トルク145N・m(14.8kgf・m)/4800~5200rpmと、フロンクスのスペックを上まわる。一方、ハイブリッド車は、ガソリン車と同じエンジンながら、最高出力67kW(91PS)/5500rpm、最大トルク120N・m(12.2kgf-m)/3800~4800rpmとやや抑え気味。
ただし、これに走行用モーターの駆動力が加わるため、よりスムーズな走りを味わえる。なお、走行用モーターのスペックは、フロントモーターが最高出力59kW(80PS)、最大トルク141N・m(14.4kgf-m)。E-Four車に搭載するリアモーターは最高出力3.9kW(5.3PS)、最大トルク52N・m(5.3kgf-m)だ。 ちなみにフロンクスは、トランスミッションにスポーツカーなどにも採用される有段ギア仕様の6速AT(オートマチック・トランスミッション)を採用。MT(マニュアル・トランスミッション)車感覚でギアを任意に変速できるパドルシフトや、リニアなアクセルレスポンスを実現するスポーツモードなどと相まって、スポーティな走りを楽しむことも可能だ。
対するヤリスクロスは、トランスミッションに無段変速オートマチックのCVTを採用。ほぼショックのないスムーズな変速フィールとなる。やや変速ショックを感じることで、逆にスポーツカー的な乗り味を楽しめるのは6速ATを持つフロンクスのほうだろう。 ただし、ヤリスクロスも、ガソリン車のGRスポーツにはパドルシフトを採用。また、トランスミッションには、発進用ギアを追加した「Direct Shift-CVT」を採用するため、低速から高速域まで力強くダイレクトな走りを味わえる。加えて、専用サスペンションなどで車体まわりも強化しているから、こちらもスポーツカー的な特性を味わえることが魅力だ。