原油先物続伸、ウクライナ紛争激化で需給逼迫を意識
Laila Kearney [22日 ロイター] - 原油先物価格はアジア時間22日の取引で続伸。ロシアのプーチン大統領がウクライナに向けて弾道ミサイルを発射したと表明し、ロシア・ウクライナ戦争が世界規模の紛争にエスカレートしつつあると述べたことを受け、原油需給が逼迫するとの見方が強まった。 北海ブレント先物は0007GMT(日本時間午前9時07分)時点で0.14ドル(0.2%)上昇し、1バレル=74.37ドル。米WTI先物は0.17ドル(0.2%)高の70.27ドル。 プーチン大統領は21日、テレビ演説し、ウクライナが西側諸国から供与された長射程兵器を使用してロシアを攻撃したことへの報復として、ウクライナの軍事施設を新型の極超音速中距離弾道ミサイルで攻撃したと表明した。 プーチン氏は、ウクライナが19日に米国製長距離地対地ミサイル「ATACMS」6発でロシアを攻撃し、21日に英国製の長距離ミサイル「ストームシャドー」と米国製の高機動ロケット砲システム「ハイマース」を使用した攻撃を行ったと指摘した。 一方、米エネルギー情報局(EIA)が今週公表した週間在庫統計で原油とガソリンの在庫が増加したことが相場の上値を抑えた。一部のアナリストは来週公表の統計でも原油在庫が増えると予想している。