侍J優勝に立ちはだかるMLB超スター候補 脳裏に残った日本人「佐々木朗希もだが…特に覚えてる」
ラグザス presents 第3回 WBSC プレミア12
野球の国際大会「ラグザス presents 第3回 WBSC プレミア12」が日本時間10日に開幕した。次代のスーパースター候補の一人がオーストラリアの22歳トラビス・バザーナ内野手だ。今夏の米大リーグ(MLB)ドラフトで全体1位指名を受けた超有望株。5年前のU-18ワールドカップ(W杯)でも日本と戦い、印象に残った選手がいた。 【画像】早くも日本のファンが殺到したバザーナの画像(2枚目) 今大会、最注目の一人と言っていい。22歳のバザーナは7月のMLBドラフトで、豪州出身初の全体1位指名を受けてガーディアンズ入り。米オレゴン州立大での最終年は60試合で打率.407、28本塁打、OPS1.479と異次元の数字を残した。MLB公式サイトの有望株ランキングでは球団1位、全体12位の高評価。来季にもMLBデビューが期待される。 MLBドラフト全体1位からは、通算630本塁打のケン・グリフィーJr.やアレックス・ロドリゲス、ブライス・ハーパーら多くの選手が球界を代表する存在に成長した。昨季1位のポール・スキーンズ(パイレーツ)も、今年5月にデビューを果たすと11勝3敗、防御率1.96で球宴にも選出された。近い将来MLBの顔になる可能性を秘めた逸材だ。 そんなスーパースター候補生・バザーナの記憶に残る日本のドラフト1位がいる。2019年U-18W杯(韓国)でも日本と対戦。東京・府中市での事前合宿中に取材に応じ、印象に残った選手について「モリという名前の中堅手」と真っ先に挙げた。現DeNAの森敬斗内野手だ。「ササキとオクガワがエースだったよね」と佐々木朗希(ロッテ)、奥川恭伸(ヤクルト)も挙げたが、「でも、特に覚えているのは中堅手だ」と繰り返した。 森は桐蔭学園高(神奈川)から19年ドラフト1位でDeNA入団。今秋の日本シリーズは全試合に遊撃で先発し、打率.300で日本一に貢献した。高校時代も遊撃が本職だったが、U-18W杯では全試合に「1番・中堅」で出場。打率.320、出塁率5割をマークした。豪州にはスーパーラウンド第3戦で1-4の敗戦。森は4打数無安打だった。 今大会はメンバー入りしなかったが、バザーナは5年前から鮮烈な印象を持っていたようだ。 10日に事前合宿を打ち上げ、13日にバンテリンドームで日本代表「侍ジャパン」と対戦する。バザーナにとっては愛媛・松山市で開催された「U-15 アジアチャレンジマッチ2017」以来、7年ぶり2度目の来日。「今まで行った国の中で、一番お気に入りの旅だった。日本に帰って来られてとてもワクワクしている。凄く楽しんでいるよ!」。トップカテゴリーでは初の代表入り。「日本のような質の高いチームと戦うのが楽しみ」と侍ジャパンの優勝に立ちはだかる壁になりそうだ。
THE ANSWER編集部・鉾久 真大 / Masahiro Muku