ハンド男子代表が五輪初戦で“因縁マッチ” 「衝撃的なニュースで受け止めるのに時間がかかった」
ハンドボール男子日本代表が10日、都内で強化合宿を公開した。パリ五輪は1次リーグ初戦で2月に突然退任した前監督のダグル・シグルドソン氏(51)が指揮するクロアチアと対戦。これまで主将を務めてきた東江(あがりえ)雄斗(30)は“因縁マッチ”へ、「すごく楽しみ。ワクワクがある」と胸を高鳴らせた。 昨年10月のアジア予選で、自力では36年ぶりの五輪切符をつかんだ。だが、本番を目前に立役者が辞意を表明し、クロアチア代表に移籍。東江は「衝撃的なニュースで受け止めるのに時間がかかった。一緒に五輪を勝ち取った仲間なので、ダグルの下で五輪を迎えたいというのはあった」と率直な思いを明かした。 その後、初戦の相手がクロアチアに決まった。東江は「せっかくなので当たりたいと思っていたけど、ダグルの引きの強さかな」と笑みを見せ、手の内を知り尽くす敵将に「彼が思ってる以上の日本の良さを出して勝ちたい」と言葉に力を込めた。部井久(べいぐ)アダム勇樹(25)も「恩師だと思っている。しっかりやってますと自分の姿を見せたい」。大舞台での“恩返し”を誓った。(林 直史) ◆パリ五輪のハンドボール男子 12チームが出場。2組に分かれて総当たりで1次リーグを戦い、各組上位4チームが準々決勝に進む。開催国枠以外では36年ぶりに出場する日本はA組に入り、7月27日にクロアチアと初戦を迎える。29日にドイツ、31日にスペイン、8月2日にスロベニア、4日にスウェーデンと対戦する(いずれも現地時間)。
報知新聞社