『北斗の拳』40周年 原哲夫「一番描きたかったマンガ」 色あせない作品の魅力
日テレNEWS
1983年に『週刊少年ジャンプ』で連載がスタートした漫画『北斗の拳』が40周年を迎え、史上初にして過去最大の大原画展を開催。原作者・武論尊(ぶろんそん)さん(76)と漫画家・原哲夫さん(62)が5日、オープニングイベントに、お笑いタレントのケンドーコバヤシさん(51)とともに登場。愛され続ける作品の魅力に迫りました。 【画像】『北斗の拳』40周年 武論尊&原哲夫 連載時の思い出 7日から11月19日まで、東京・六本木 森アーツセンターギャラリーで開催される『北斗の拳40周年大原画展 ~愛をとりもどせ!!~』。ラオウ編までの136話約3000ページや、連載当時描かれた彩色画の中から、400枚の原画を厳選して展示しています。
『北斗の拳』は、暴力が支配する世界となった世紀末を舞台に、北斗神拳の伝承者・ケンシロウが愛と哀しみを背負い、救世主として成長していく姿が描かれています。原画展の開催について、武論尊さんは「40年前にタイムスリップしたような気がする。ファンの皆さんの熱い気持ちがあって40年間もちました」とコメント。一方、原さんは「若い頃は自分一人の力で、やっている気になっていましたけど、振り返ってみるといろんな人に助けられていた」と明かしました。
原さんは自身が描いた40年前の原画について「40年たっているんで、少し貴重な感じが出るのでは」とコメント。原画のキャラクターの吹き出しに注目すると、鉛筆で下書きした言葉の上に、ワードプロセッサーで印刷した文字が貼られています。この作業は、担当編集者が行っていたそうです。また、原画の所々には修整液の跡があり、作画の繊細さが伝わってきます。
40年もの間、ファンに愛され続ける『北斗の拳』の魅力について、大ファンだと公言するケンドーコバヤシさんは、「(時代が変わっても)常にケンシロウという強くて優しい男が求められているんでしょうね」と、持論を語りました。
ケンシロウが、敵と戦うために使うのが、北斗神拳と呼ばれる拳法。原さんは、敵を倒すだけではつまらないと思い、俳優・ブルース・リーのアクションや、担当編集者が出したアイデアから人体が爆発する要素を加えたそうです。