【独自】北朝鮮製ドローン兵器のキーマン カンボジアに“外交官”として潜伏 偽名は「Douglas」
■ドローン兵器開発を急ぐ北朝鮮 国際社会の脅威に
北朝鮮はドローン開発をどれほど重視しているのか。前出のキム室長は「いま北朝鮮は、核ミサイルだけでなく、現代戦に必要な兵器の開発に力を入れている」と指摘する。 ―キム・グァンジン 統一人権研究センター室長:「ウクライナや中東の紛争でもドローンの重要性が証明されています。北朝鮮は最近、韓国に向けてドローンを飛ばしましたが、現代戦や偵察活動に必要な新型兵器の開発を急いでいるのです」 実際、24年には金正恩総書記がドローン開発を指揮する様子がたびたび報じられている。朝鮮中央通信は11月15日にも、金総書記が「自爆型ドローン」の性能実験を視察し、量産への移行を指示したと伝えた。 ロシアとの蜜月関係も懸念材料だ。北朝鮮は、ウクライナとの戦闘に兵士を派遣するなど、ロシアとは事実上の“軍事同盟”を築いた。こうした中、ロシア側からドローン開発の技術支援を受けている可能性が指摘されている。 ―キム・グァンジン 統一人権研究センター室長:「北朝鮮製ドローンが量産されれば、ウクライナや中東をはじめ、世界各地の戦線に投入され、犠牲者が増えることになります。北朝鮮は外貨獲得のためなら兵器でもテロでも売ります。国際平和にとって脅威になるでしょう」