侍ジャパン・高橋宏斗、1イニングごとにブルペンへ…鈍感力を持ちながら高い適応力も備わる若き右腕【番記者メモ】
◇21日 「ラグザス presents 第3回 プレミア12」 2次リーグ 日本9―1米国(東京ドーム) ◆侍ジャパン・高橋宏斗、笑顔で清水達也を出迎え【写真】 野球の国際大会「ラグザス presents 第3回 プレミア12」は21日、東京ドームで2次リーグが始まり、1次リーグB組1位の日本「侍ジャパン」はA組2位の米国に9―1で大勝した。先発した高橋宏斗投手(22)=中日=は4イニング2安打8三振無失点の快投だった。 【番記者メモ】 登板中のベンチにはこの日も高橋宏の姿はなかった。1イニングを投げ終えるたびにすぐ直行するのはベンチ裏。味方の攻撃が終わるまでブルペンで投球練習をしながら次の回の登板に備えていた。 「シーズン中にはあり得ないことですよね。他のみんなはどうしているか分からないですけど、自分はそれでやってみようと思いました」 今大会はメジャーと同様、ベンチ前のキャッチボールができない。シーズンとは違う環境の中で「プレーが掛かった時にどうやってベストパフォーマンスに持っていけるか」が一つのカギだった。9日の強化試合ではマウンドでの投球練習前に捕手を立たせて数球投げて肩慣らし。ただ大会が始まるとブルペンでのキャッチボールに切り替え、試行錯誤しながらもこの日の好投につなげた。 「調整は難しいんですけど、その場に応じた対応をしていきたい」。普段は周りの環境をあまり気にしないタイプ。そんな鈍感力を持ちながらも、いざという時の高い適応力も若き右腕には備わっている。 (谷大平)
中日スポーツ