防衛戦に挑むユーリ阿久井、仕事に復帰していたことを明かす…世界王者がフルタイムで社内のメール便配達などの事務仕事【ボクシング】
ボクシングのWBAフライ級王者ユーリ阿久井政悟(29)=倉敷守安=と、WBOライトフライ級1位・岩田翔吉(28)=帝拳=が1日、東京都新宿区の帝拳ジムで公開練習を行った。両者は、7大世界戦+那須川天心WBOアジアパシフィック王座決定戦(13、14日、東京・有明アリーナ)第1日の世界戦に出場する。2度目の防衛戦に挑むユーリ阿久井は、サンドバッグにリズム良く連打を打ち込んだ。 「非常にいい状態で練習を続けられている。このままいけばいい調子で試合を迎えることができる。たくさんの選手が出る中で、僕が一番目立った試合をしたいと思っています」 7月には、休職していた仕事を再開。岡山の大手百貨店、天満屋グループの警備会社で事務仕事で社内のメール便配達などをこなす。現在は同ジムで約5週間の集中スパーリング中で、休職するまで約2カ月間フルタイムで勤務した。 「仕事してから練習するのがもともとリズムなので」とユーリ阿久井。家族からは仕事をやめてボクシングに専念してもいいと言われていたが、自ら仕事復帰を選択。世界王者になってから仕事に復帰した珍しい選手になっている。 もちろん、練習は一切手を抜かない。「週に5回、日替わりで相手を代えてスパーリングをしています。岩田翔吉とか、高見(亨介、WBAライトフライ級6位・帝拳)とか。合計100ラウンドぐらい」。ハードトレーニングを重ね同級7位タナンチャイ・チャルンパック(タイ)との決戦に備えている。 13、14日には同じフライ級で前WBA・WBC統一ライトフライ級王者・寺地拳四朗(BMB)がWBC王座に挑戦し、WBO王者オラスクアガ(米国、帝拳)が防衛戦を行う。統一戦も期待されるが、ユーリ阿久井は「意識はしていますけど、自分のことに集中しています」。まずは13日に照準を合わせていた。13、14日はアマゾンのPRIME VIDEOが独占生配信する。
中日スポーツ