人望ない「石田三成」それでも“親友に慕われた”訳 皮膚病を患う盟友の大谷吉継との温かな逸話
■嫌われ方にもいろいろとタイプがある 後世ですこぶる評判が悪い歴史人物たちを並べてみると、嫌われ方にもタイプがあることに気づく。『実はすごかった!? 嫌われ偉人伝』では、「なぜ嫌われているか?」という原因別に章分けを行っている。 今回は「第3章 シッパイしたから嫌われている?」から、石田三成をピックアップした。そのほか「ワガママ」「ズルい」「イメージが悪い」など、嫌われる理由もさまざまだ。 しかし、嫌われ者たちには、ある共通点がある。それは「自分の信念に基づいて行動をした」ということ。これは、実は「嫌われ者」と正反対の、人気のある英雄たちにも言えることだ。
「無能で何もしなかった」と思われがちな人物さえも、よく調べれば、誰かのためを思い、行動を起こしていた。ただ、ちょっとやりすぎてしまったり、目的がうまく伝わらなかったりして、誤解されてしまっただけ。あとから評価されることも多い。 長い人生においては、どうもあまり好きではない人物と、時間をともにしなければならないときも、あるだろう。そんなときには、ぜひ本書で「嫌われ偉人」たちに思いをはせてみてほしい。
苦手な人物の違った面に目を向ける、きっかけの1つになるかもしれない。
真山 知幸 :著述家