米下院委、エール大やUCLAなどの学長召喚-反ユダヤ主義対応巡り
(ブルームバーグ): 米国各地の大学でパレスチナ自治区ガザへの攻撃を続けるイスラエルへの抗議活動が広がる中、米下院教育労働委員会はキャンパス内の反ユダヤ主義への対応を巡りエール大学やカリフォルニア大学ロサンゼルス校(UCLA)など3校の首脳を召喚した。
同委員会の4月30日の発表によると、エール大学のピーター・サロベイ学長とミシガン大学のサンタ・オノ学長、UCLAのジーン・ブロック総長が5月23日に行われる公聴会で証言する。
大学側は親パレスチナ派によるデモ活動への対応に苦慮しており、エール大学やコロンビア大学などではキャンパス内にテントを張り抗議活動を行っていた学生らが逮捕された。ガザ地区のイスラム組織ハマスに対するイスラエルの戦争が引き起こした抗議活動の中には、反ユダヤ主義的なスローガンを唱えたりポスターを掲げたりするものもある。
同委のフォックス委員長(共和)は声明で、「大学は芝居じみた青少年のための公園でもなければ、過激な活動家たちの戦場でもない」と指摘した。
ペンシルベニア大学のリズ・マギル学長は、12月に同委公聴会で証言を行った数日後に辞任。マギル氏のほか、ハーバード大学とマサチューセッツ工科大学(MIT)の学長は、公聴会でキャンパス内の反ユダヤ主義に関する質問に対し慎重な言い回しで回答したため、批判を招いた。
コロンビア大学のネマト・シャフィク学長は先月、同委の公聴会で証言。同学長はその翌日に、テントを撤去し、キャンパス内の親パレスチナ派の抗議デモを解散させるよう警察に要請した。
エール大学では先週、キャンパス内の抗議デモ参加者が逮捕された後、野営地が別の場所に移されたが、今週警察が再び出動する事態となった。
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原題:Yale, UCLA Chiefs to Testify on Antisemitism Before House Panel(抜粋)
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Janet Lorin