膳場貴子アナ

　4月7日、日曜朝の報道番組「サンデーモーニング」（TBS）の総合司会が膳場貴子アナ（49）に交代した。初回視聴率は13・0％。36年6カ月にわたり総合司会を務めた関口宏（80）が勇退した前週の12・8％を上回った。（視聴率はビデオリサーチ調べ、関東地区・世帯） 【写真をみる】新MC膳場アナが「最初に白状した」内容とは？ 　***

　オープニングのテーマ曲やセット、タイトルデザインも一新され、膳場アナのにこやかなアップから番組は始まった。 膳場:おはようございます。4月7日、「サンデーモーニング」。今日から司会をいたします膳場貴子です。関口宏さんのバトンを受け継ぎつつ、皆さんと新しい日曜日を作っていけたらなと思っています。（コメンテーターに顔を向けつつ）どうぞ、よろしくお願いします。 　民放プロデューサーは言う。 「膳場アナは東大卒のNHK出身アナウンサーで、フリー転身後はTBSと専属契約を結び、『筑紫哲也NEWS23』のサブキャスターに始まり、『NEWS23』や選挙特番のメインキャスター、今年3月まで『報道特集』を担当するなど、お堅いイメージでした。ですから、あのユルい独特の雰囲気を持った『サンモニ』がどう変わるか興味深かった。そんな彼女がしおらしく、ソフトな感じで始めたので、ちょっと拍子抜けしました」 　冒頭の挨拶のあとは、その週を曜日ごとに振り返る「一週間のニュース」だ。この日のコメンテーターは、政治評論家の寺島実郎氏、元毎日新聞記者の元村有希子氏、ピースボート共同代表の畠山澄子氏、元TBS報道記者の松原耕二氏だった。

何も変わらない

「関口さん時代と変わらぬ面々がコメントしていましたが、コメントの内容も以前と変わることはありませんでした。また、サブキャスターの中西悠理アナも続投。彼女は関口さんの事務所・三桂の所属なので、関口さんと共に番組を去るかと思われましたが、それもなかった。杉浦みずきアナの“手作りフリップ”も相変わらずでした」 　やがて番組名物の「スポーツご意見番　喝！　あっぱれ！」に。テーマ曲はTBSスポーツテーマ（コバルトの空）から三味線調の曲に。 「コーナーのテーマ曲こそ変わりましたが、レギュラーご意見番の上原浩治 さんはそのまま、週替わりゲストの谷亮子さんも何度か見た顔で、三桂所属のメガネアナ・唐橋ユミさんはじめ企画や演出もそのままでした」 　ということは？　 「番組が変わったという印象はほとんどありませんでした。関口さん自身、最後の番組出演の際、膳場アナに『日曜日の朝っていうことをひとつ、大事にしていただいて』と言っていました。ですから、関口さん時代からの視聴者は見やすかったでしょうし、関口さんロスも感じることなく、好きな『サンモニ』を堪能できたと思います」 　だが、番組として明らかな変化がひとつだけあったという。