宇治山田商監督、トラブル続き耐えた選手思いウルッと センバツ
第96回選抜高校野球大会は第4日の21日、阪神甲子園球場(兵庫県西宮市)で1回戦があり、宇治山田商(三重)が5―4で東海大福岡に競り勝った。宇治山田商は16年ぶりに初戦を突破した。 【写真】背負われてベンチに戻る宇治山田商の選手 宇治山田商の村田治樹監督の主なコメントは次の通り。 ◇宇治山田商・村田治樹監督 選手たちが粘り強く守り、最後までぶれずに戦ってくれた。けが人や体調不良が相次いだが、仕方ないことで誰の責任でもない。能力的には大した選手はいないが、ここまでできたこの子たちはすごいと思った。次戦も、きょうと同じように接戦を勝ちたいと思う。 (トラブルに耐えた中での勝利)仕方ないことで、強いて言えば私の責任。その中でやれることをしっかりやろうと言ってきた。特に中心選手で(頭部に死球を受けた)中川の離脱の時には悪い方向へ行かないように、「やれることをやるだけ。誰が出てもエラーしていいから自分の力を出そう」と交代で出場した河村らには声かけした。 (オーダー交換後に「7番・右翼」で先発予定だった阪口を変更した)阪口は昨日、体調が悪かった。でも、夜に回復し、今朝も良かったが、ウオーミングアップが終わった時点でダメですということで……。試合直前に変更しました。苦しかったですね。 (テレビのインタビューで感極まる場面があった)ごめんなさい。昨日から体調不良が出て、阪口だけでなく、中川は死球を受け、郷も足をつって途中交代となった。これは、なかなか苦しいけれど、自分がひるんだらダメだと思っていた。 八回が始まる時に、選手を集めて「これは試されていると思うから、やってきたことを出そう」と伝えました。子どもたちもここまでやってくれたので、それでちょっと……。(そこにウルッときたのか)そうですね。 見栄えは悪くても、チームの力はついたかな。甲子園でやってきたことを体現してくれた。