【Q5】薄毛は遺伝が8割。残りの2割は生活習慣で改善できる?
オヤジの皆さま、最近、髪のボリュームが気になっていませんか? 忍び寄る薄毛の影に、日々不安を抱えている方も多いかと。そこで、薄毛にまつわる疑問を掲げ、「Dクリニック東京」を訪問。小山院長に答えていただきました。
A.薄毛の予防として、生活習慣の改善に取り組む価値は十分にあります
なんだか髪型が決まらない。そういえばおでこが広くなってきた……? 鏡に映る自分の姿を見るたびに、ついモヤモヤしてしまう読者諸兄も多いかと。最近、気になり始めた生え際の後退や髪のボリュームの減少を、見て見ぬふりで放置するなんて、デキるオヤジとは言えません。 まずは、薄毛にまつわる疑問を解消して、自分なりの対処法を見出したいところ。そこで、薄毛治療の総合クリニック「Dクリニック東京」の小山太郎院長に教えていただきました。
Q.薄毛は遺伝が8割。残りの2割は生活習慣で改善できる?
── 薄毛は8割が遺伝とのことですが、残りの2割は生活習慣の影響ですか? 先生 そうですね。薄毛に限らず健康全般にですが、まず喫煙、極端な睡眠不足、そしてストレスが悪い影響を及ぼします。ストレスを感じると、髪の毛にダメージを与える物質が体内に分泌されることが確認されています。 飲酒については影響があるという論文も、ないという論文もあり、よくわかっていないのが現状です。厚労省からは「飲酒はほとんどの疾患のリスクを上げる」と発表されているので、リスクを避けたいのであれば、1滴も飲まないのが正解ですが、ほどほどであればいいんじゃないでしょうか。 ── 美容にいいとされる頭皮マッサージですが、薄毛にも効果はありますか? 先生 「マッサージで頭皮の血行がよくなると、毛が生えてくる」と言われているようですが、医学的な根拠はないんです。だから、頭皮マッサージに毎月10万円以上かけたり、無理してローンを組んでまで施術を受けるのは、医師として推奨できません。
でも、温かいお風呂に浸かって頭皮をマッサージすると気持ちがいいしリラックスできて、ストレスの解消やいい睡眠にも繋がりますよね。ホームケアとして頭皮マッサージを取り入れるのはいいと思いますよ。 ── シャンプーをする際の注意点はありますか? 先生 男性は爪を立ててゴシゴシ洗いがち。確かに気持ちいいかもしれませんが、頭皮も傷つくし、指にからまって抜け毛を促進する可能性も。指の腹を使って頭皮にも髪の毛にも泡を行き渡らせて優しく洗いましょう。よくすすぐのはもちろんです。 ── 帽子は、頭皮が蒸れてよくないんですよね? 先生 患者さんにもよく聞かれますが、私は帽子推奨派。理由は紫外線防止効果があるからです。薄毛を引き起こす2割の要因の中には、紫外線も含まれます。1日1回頭を洗えば、頭皮の蒸れも解消されるので、心配いりませんよ。 ── ヘアカラーやパーマは薄毛に悪いのですか?